[2018/6 更新]
ピアノをやってみたいから「電子ピアノ」を買いたい。
しかし早速調べてみると種類がたくさんある上に値段もピンキリ、一体どのメーカーを選んだら良いか分からない。
そこで、あなたの予算はいくらくらいでしょうか?
もしあなたが「5万円程度で電子ピアノが買いたい」と考えていたら、この記事をぜひ参考にしてみてください。
あなたに合った最初の電子ピアノが見つかれば幸いです。
目次
- オススメの電子ピアノを買う前に
- 電子ピアノの「価値」を構成しているもの
- 鍵盤のタッチ
- 弾き手がピアノに合わせる、と言う考え方
- 鍵盤の数
- 重さ
- 便利な電子ピアノの機能
- 内蔵スピーカー
- 音色
- 奏者次第で「ピアノは化ける」
- 予算と価値観の話
- 高いものがいいのは当たり前
- 知っておきたい価格差の話
- 今、その製品の価値がわかるはずがない
- オススメの価格帯は5万円以下
- ピアノ初心者が優先すべきこと
- まとめ
- 電子ピアノを買う前に、最初の目標を立ててほしい
オススメの電子ピアノを買う前に
「ピアノを始めてみたい」
そう思ってここにたどり着いたあなた、電子ピアノはどんな基準で選ぶべきなのか、そしていくらくらいの値段のものがオススメなんだろう?
実は電子ピアノを買うにあたって、プロでもアマチュアでも色々と悩みます。
その主たる理由は、どれだけ熟練しても、自分の用途にマッチングした電子ピアノを選ばなければ満足度は低くなってしまうからなんですね。
あなたは恐らく電子ピアノを買おうと思っていますが、色々調べて値段はもちろん、今の自分に必要かどうか分からない”スペックや性能面”に振り回されているのではないでしょうか?
電子ピアノの「価値」を構成しているもの
さて、電子ピアノを選ぶ時ですが、やはりいくら初心者でも最低限、知っておきたいことは色々あります。
ここにリストアップした項目は、プロ、アマチュア関係無く重要なことになります。
さっそく電子ピアノについて一緒に見ていきましょう。
鍵盤のタッチ
プラスチック、木製を始めとした鍵盤に使われている素材や材質。
そして
「鍵盤を押してから音が鳴るまでの構造」
これらは偏に各メーカーの培ってきた技術によるものなんですね。
したがって当然ですが、
「機種によってタッチは大なり小なり全て違う」と考えてください。
鍵盤楽器には、ピアノと同じような重たいタッチから、電子キーボードのような軽いタッチまで色々あるので、これは覚えておきましょう。
ここで大事なことは、
「どんな楽器でも熟練さえすれば、タッチはある程度自在にコントロール出来る」
これを覚えておいて欲しいのです。
弾き手がピアノに合わせる、と言う考え方
弾けないうちは、うまく弾けない理由を鍵盤のせいにしてしまう人も多いです。
私もそうでした。
「この電子ピアノのタッチじゃダメだ、弾きにくいしやる気がしない、あの高いやつをやっぱり買えばよかった」
このように自分の腕を棚に上げてしまうと「製品のスペックに依存してしまう思考」になってしまいます。
仮にある程度弾ける人が言うなら「相乗効果」という意味で表現力がダウンする、という見方ができますが、初心者がこれ言ってたらただの言い訳になってしまいます。
前向きに考えましょう。
これからあなたがいろんなピアノを弾いていき、その経験が積み重なって、最終的にはさまざまなピアノタッチに対応できるようになっていきます。
その為には、まずある程度までピアノが弾けるようにならなければなりません。
「最初はとにかく練習あるのみ!」
でなければ一台一台、音やタッチが全て違う各会場のグランドピアノを演奏するたびに、ピアニストは言い訳することになるでしょう。
弾ける人は基本的にこう考えています。
「自分がピアノに合わせる」
ピアノは自分ではどうしようもできないのです。
そのピアノを活かせれるのは「演奏者」
そう「あなた自身」なのです。
それくらい広い器を持って取り組めば、どんなピアノに出会ってもそのピアノに寄り添えるでしょう。
結果的に、どんなピアノでも弾き倒すことができるのです。
「弘法筆を選ばず」
鍵盤の数
一般的な「グランドピアノ」(本物の生ピアノ)、そしてほとんどの「電子ピアノ」の鍵盤数は「88鍵盤」で統一されています。
そこで中には、
「49、61、76、88鍵盤」でラインナップされている機種もあります。
「61鍵盤」や「76鍵盤」は軽いタッチで弾けるようになっていますが、
これらは主に、バンドで使われる「キーボード」または「シンセサイザー」と呼ばれる機種に採用されているタッチになります。
その理由ですが、
バンドアンサンブルにおいてはピアノ以外の音色も弾くことが多く、軽いタッチだと色々な音色に対応できるようになっているからなんです。
もしあなたが、シンセサイザーやバンドで使うキーボードにも興味がある場合は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
重さ
鍵盤自体の重さと、ピアノ本体の重さを足した重量。
先ほど書いた、バンドで使うようなキーボードなどは同じ機種でも鍵盤数の異なるラインナップがあったりします。
そういった製品であれば、当然ながら鍵盤の数が多いほど本体も大きくなるので総合的な重量が増します。
バンド活動などで外へ持ち出す場合、女性の方は重いと運べませんので軽くて良質な製品を望んでいます。
基本的には、電子ピアノは部屋で固定で使う方は問題無いですが、持ち運びする可能性がある方は本体の重さもチェックしておきましょう。
基本的には、どのメーカーもある程度の耐久性を維持しながら軽量化を目指しています。
便利な電子ピアノの機能
「メトロノーム」や「録音機能」などを始めとした、練習、音楽制作をサポートする機能です。
鍵盤のタッチを軽くしたり重くしたりする「タッチレスポンス機能
深夜でも周りに迷惑をかけずに練習することができる「ヘッドフォン対応」
二つの異なる音色をミックスして同時に鳴らす「レイヤー機能」
DTM (作曲ソフト) で使用する入力端子 (MIDI、USB) などの拡張性など、色々あります。
将来的に、電子ピアノは電子であるがゆえに色々と応用が効いてきます。
タッチレスポンス機能
タッチセンス、タッチカーブ、ベロシティ、とも呼ばれます。
これは電子ピアノに必要な機能で、簡単に言うと「強弱表現の機能」です。
一見、強く弾くと大きな音が鳴る、弱く引くと小さな音が鳴る、これは当たり前のように思えますが、電子ピアノでこれを再現するにはものすごく高度な技術が使われています。
これらの精度を求めていくと生ピアノの表現に近づいていきますが、同時に電子ピアノの価格も上がっていきます。
内蔵スピーカー
多くの電子ピアノは基本的にスピーカーが本体に内蔵されていますので、スイッチを入れてボリュームを上げればすぐに音を鳴らすことが出来ます。
ライブ用のステージピアノ、シンセサイザーなどは別途スピーカーを繋ぐ必要があり、ステレオケーブル、設置場所も含めて少し敷居が高くなります。
本記事で紹介する電子ピアノは、全てスピーカーが内蔵されています。
機種によって本体の材質やスピーカーの位置、大きさによっては弾いたときの「音の鳴り方」や「振動」がピアノごとに違いますので、そこが重要です。
本体の「どこから音や振動が体感できるのか」によって「弾いた時の印象が変わり」それによって自分が弾いていて「気持ち良いか」が決まります。
電子ピアノは必ずスピーカーを通して音が鳴ります、従ってスピーカーは結局のところ「音の印象を決める最終出口」になってくるんですね。
基本的には出力が大きいスピーカーの方が、音量や音域に余裕がありますので、サウンドが豊かに聴こえます。
音色
最近の電子ピアノは、色々な音が標準で内蔵されており
どの機種にもピアノの他に「エレクトリックピアノ」「ストリングス」 (ヴァイオリンなどの音)「オルガン」「シンセサイザー」などの音が入っています。
これらは任意のボタンを押したり、スイッチ一つで音を切り替えたり、先ほども触れたように「2つの音をミックスさせる」ことも出来ます。
いわゆる「遊び機能」 です。
奏者次第で「ピアノは化ける」
電子ピアノで鳴らすピアノの音は、各メーカーにより「サンプリング」という録音技術を使っており、有名なグランドピアノの音を録音し、音を再生する仕組みになっています。
したがって電子ピアノの音というのは、誰がドの音を「ぽーん」と弾こうが、同じ音でスピーカーから再生される訳です。
このように電子ピアノの音そのもの自体は変えれませんから、魅力的な音 (音楽) を作る為には、人の手による「演奏技術」が必要になります。
「音の強弱」や「リズム」など、これらの演奏技術を駆使して弾く曲の印象を「魅力的な演奏」に変える。
唯一それを可能にするのが「奏者」です。
つまり
「安いピアノでも、奏者次第では人を感動させるような演奏になる」
これが主たる理由なんですね。
予算と価値観の話
ここからは実際に電子ピアノを買う時の悩みにフォーカスしていきますが、やはり一番きになるのは「高い電子ピアノじゃなきゃダメなの?」と言う部分です。
基本的に誰でも「予算」があると思います。
なのでやはり一番は
「用途をしっかり決めて、それに対してコストパフォーマンスが良いものを選びたい」
ネットで調べると
「価格」「人気度」「評価やレビュー」「メーカー」
ある人は最初から20万くらいのを買った方がいいとか、最低でも10万くらい出さないと厳しい、など色々レビューが・・・
そこでピアノ初心者は、結局どれがいいのか余計分からなくなります。
それは「人それぞれ価値観が違う」のにも関わらず、みんな自分の価値観でレビューを書いたり製品を評価するからなんですね。
そこで、あなたの価値観をまず決める、これが大事です。
ぜひ、この記事でそれを解決して欲しいと思います!
高いものがいいのは当たり前
私の経験上、多くのピアノ経験者の販売員はみんなこう言います。
「どうせ後から買い換える羽目になるので、最初から高くて良いものを買っておいた方がいいですよ」
いや、それは確かにそうなんでしょうけど・・・
ピアノ初心者の多くが実際に気になっていることは
「この安い値段の電子ピアノでも最初は十分なんじゃないの?」
と言う部分です。
最初に言っておくと「十分」です。
実はこれが数十年前だったら間違いなくNOなんですね。
もはやパソコンやケータイと同じで、電子製品の進化は恐ろしいので、昔30万とかするような電子ピアノよりも、今の5万くらいのもの方が上です。
なので、今20〜30万とかする高い機種と言うのは極端な話「初心者にはオーバースペック」なんです。
もちろん高い機種は機能が高いし、良い楽器で弾く方が良いに決まってますので、オーバースペックと言う言い方は語弊があります。
うまく言える言葉があるとすれば「初心者には少しコスパが悪い」という感じでしょうか。
最初から高いものを買うのは良いけど、
「自分に合わなかった時、そのリスクがどれだけ大きいか」
電子ピアノは高ければどれも良いものとは限りません。
冒頭でも触れた通り、自分の目的や用途にマッチしていないと不要な機能や不必要なスペックに投資してしまうことになるのです。
知っておきたい価格差の話
もし高い製品を買おうとしていたら、視点を変えて見ましょう。
ピアノから少し逸れますが、簡単にドラクエの道具屋を例に説明します。
(ゲームで例えてすみません)
薬草 買値8G →売値6G
鉄の鎧 買値1100G→売値825G
言うまでもなく私たちの住む世の中もこう言う仕組みになっています。
この例えは
「失敗したり売ったり買い直す場合、価格の高い上位機種はかなり損します」
と言う話です。
これについては、
あなたが予算に余裕があり、今の段階で後々自分に必要となるのは「鉄の鎧で間違いない」と自信が持てるのであれば、最初から鉄の鎧を買えば良いでしょう。
次によく考えたいのは
「その製品のポテンシャル(潜在的な可能性や価値)」です。
また例えますね。
「鉄の鎧1100G」は守備力25
「鎖かたびら480G」で守備力20
わずか守備力5の差ですが、値段は倍以上違う。
これは言うまでもなく、
「コストパフォーマンス」の例えになります。
私が今の時代に電子ピアノを買うならば、
是非とも、この「コスパの良い電子ピアノ」を狙って欲しいと思っています。
なぜならこんなに安くて良い電子ピアノがある時代に、少しスペックが上がっただけで値段が2-3倍になってしまうコスパの悪さをまず理解して欲しいからです。
安物に比べて高い機種の方がスペックが高いことは間違いないです。
ただ、これからピアノを始めたいのに、まずは楽しみたいのに、今そこまでのスペックって必要なのかな?
それを冷静に考えてみて欲しいなと思います。
ピアノは練習してある程度弾けるようになると、あなたのピアノ経験や知識のレベルが間違いなく上がります。
それによって次のグレードを買うとき
「あなた自身の価値観」で「あなたにとってベストな機種」を判断して選ぶことができるようになるんですね。
そこに着目すれば最初から高くて良いの買わなきゃって気背負いしなくて良いのかな〜って思うんです。
その時のために、
仮に予算に余裕ある場合でもその貴重な資金はとっておいた方がいいと思います。
これが初心者が最初の電子ピアノをどう選ぶか、と言う上での私の考え方です。
今、その製品の価値がわかるはずがない
高い電子ピアノは技術や表現を追求する上で最終的には必要です。
ただ上位機種は、まずエントリーモデル以上に「種類がありすぎる」と言う問題があるのです。普通の人は値段やグレードからしか価値を推測できないでしょう。
ただ、電子ピアノにはそれだけ色々な機能や違いがあって、それぞれのニーズが存在するんですね。
どのみちまずは「ある程度まで弾けるようになるまでが第一難関」です。
そこまで続けてから次のモデルを買うのは遅くありませんし、むしろピアノのことが少し分かって、さらに自分が求める音やタッチが具体的になってくるので効率よく買い換えていけます。
最初から値段だけで判断して高いのを買って挫折して売ることになったら・・・かなりマイナスです。
オススメの価格帯は5万円以下
長かったと思いますが、ここまで読んでいただいて電子ピアノのことが読む以前よりも分かってもらえたら嬉しいです。
冒頭でも書いた通り、
初心者には「5万円以下の価格帯」の電子ピアノで十分です。
早い話が初心者にとって
「5万程度のコストで十分なクオリティにしてしまった」と言うことですね。
各メーカーの電子ピアノ技術は素晴らしく、昔に比べたら本当にすごい時代になったと思います。こんな値段で十分な電子ピアノが買えてしまうのですから。
電子ピアノを作っているメーカーは色々ありますが、国内だと「YAMAHA」「Roland」「KORG」「CASIO」などが有名ですね。
しかし上記の「5万円以下」という基準を考えると、Roland が除外されてしまいます。
当然ですが Roland がダメとかそういうことでは全くありません。
(Rolandの技術はすごいので、10万〜20万クラスのものを買うときにオススメします)
なので、この記事でオススメしたいのは、
「YAMAHA」「KORG」「CASIO」の3メーカーです。
これは「ピアノ初心者に、無理なく手に取れる価格のラインナップがあるから」という理由になります。
ピアノ初心者が優先すべきこと
もう一度だけ書きます。
今、あなたが最優先でやるべきは、
最高のコストパフォーマンスで電子ピアノを選択し、まずは練習して自分の腕を上げて色々なピアノの知識を身に付けることです。
1年か2年もまじめに続ければ、あなたのピアノに対する耳や価値観は相当に成長しているはずです。その時こそが、次のグレードの機種を選択する時。
その頃には今と比べてピアノを弾けるようになり、自分にとってどう言ったスペックが必要なのかある程度は判断出来るようになっているからです。
ピアノ初心者に本当に必要なものは、練習に必要なシンプルな機能です。
ペダル、メトロノーム、録音機能
クラシックのよほど難易度が高い曲を除けば、音と音を繋ぐ「サスティンペダル」だけあれば十分。
あとはリズムに合わせて練習する為の「メトロノームの機能」そして「録音機能」があればOKです。
メトロノームはどの機種にも必ず入っていますので大丈夫ですよ。
自分の演奏を録音して聴き直すこと、これは上達には欠かせないプロセスになりますので、練習するたびに録音する癖をつけましょう。
スマホに付いているレコーダー機能でも十分です。
まとめ
一度まとめます。
オススメは「CASIO」「KORG」「YAMAHA」この3つのメーカーの中から「5万円以下の価格帯」で、尚且つ「評判が良く人気」の電子ピアノを選びましょう。
この2点を基準にしたのには、きちんとした理由があります。
もし理由が気になる方はこちらもご覧ください。冒頭でお話したことと重複することも書いてますが、商品を買う時の基本的な考え方です。
これから紹介する電子ピアノは、上記の条件を満たしていますのでぜひ参考にしてもらえれば幸いです。
アクセサリー類も必要最低限のものをおすすめしています。
(価格は多少変動する場合がありますのでご了承ください)
カシオ 電子ピアノ プリヴィア コンパクトモデル PX-160BK
カシオは"おもちゃのキーボード"のメーカー、というイメージがあるかもしれませんが、もはやそのイメージは完全に捨て去って良いと言えます。
カシオは「この価格帯での性能」を突き詰めていますので、むしろこの価格帯でなら王者かもしれません。
鍵盤の材質が象牙っぽい加工を施してあり、他機種よりもタッチが独特です。プラスチック感が薄く、手に吸い付くような弾き応えでオススメの一品。
もしこのモデルを買うのであれば下の"サスティンペダル"もお忘れなく。11キロなので持ち運びもラクラク、ヘッドフォン端子も2つあるのでおすすめです。
もう少し突っ込むと、
このモデルは元々値段が高いのですが価格改定しました。そのため性能も良いのです (元々定価は7万近くしていたので、この価格帯の他機種より性能や鍵盤の材質が良い)
3センサーのタッチ感度を搭載しているので、強弱の幅が広くダイナミックな表現力を発揮できます。
カシオ 電子ピアノ プリヴィア 式スタンド CS-67PBK ブラック
プリヴィア用に"デザインも一体感が出るように設計された専用スタンド"です。プリヴィアは、下の YAMAHA と KORG のピアノに比べて値段が高いです。なのでこの高いスタンドも買ってしまうとかなり予算をオーバーしますので、予算がある方は検討しても良いと思います。持ち運べませんのでそこだけ注意です。
カシオ 電子ピアノ プリヴィア 折りたたみ式スタンド CS-53P ブラック
こちらは上記の"プリヴィア"に対応しているスタンドです。いわゆるテーブル型スタンドなので、足元が広く専用スタンド同様、弾きやすいです。
ですが、スタンドの高さの調整はできませんので、その点のみ注意が必要です。
折りたたんで持ち運びできますので、デザインと値段で下記で紹介するダブルレッグスタンドと比較してみてください。
カシオ プリヴィアPX-160/150対応 サスティンペダル SP-20
CASIO のプリヴィアシリーズ「PX150」と「PX160」に対応しているペダルです。合わせて是非一緒に買いましょう。
YAMAHA デジタルピアノ P-115B
YAMAHA の昔からある"Pシリーズ"の現行機種です。
オーケストラの生楽器、ピアノメーカーとしては間違いないヤマハですが、こちらのPシリーズは電子ピアノの中でも抜群のコストパフォーマンスを発揮してます。
CASIOとは方向性が違い、タッチは軽く自然なフィーリングで弾きやすくオススメですね。近くに楽器屋があれば、実際に自分で弾いてみてから判断しても良いでしょう。
タッチはこのシリーズの上位機種、P-255に比べて軽めです。廉価機種のP-45と迷ったら、こちらの記事も参考にしてください。
【電子ピアノ】 YAMAHA『P-45』と『P−115』の違いは? オススメはどっち? - ゲーム音楽の巣
もしこちらを購入するのであれば、CASIO と同様に下記の専用のペダルを買いましょう。11キロなので持ち運びにも最適です。もし買うのであればスタンドも必要になります。
YAMAHA Pシリーズ用スタンド
上記の"Pシリーズ"専用のスタンドです。見ての通り専用スタンドなので"デザインも一体感がありオススメ"です。少し値段が張りますが、足元が広いのとデザイン重視の人にとっては、下に紹介している"ダブルレッグ"よりもオススメです (安定感はダブルレッグの方が上)当然持ち運べなくなるので"固定で使う方限定"です。
YAMAHA ヤマハ フットペダル FC3A
Pシリーズと合わせての購入をオススメします。
Dicon Audio KS-020 Keyboard StandX型キーボードスタンド ダブルレッグ
もし、CASIO と YAMAHA のピアノを選ぶ場合スタンドは付いてません。その場合、上記の専用スタンドを候補から外すのであれば、こちらの"ダブルレッグ"のスタンドを是非オススメします。
このスタンドは折りたたみもできますし、テーブル型のスタンドには実現できない「無段階式」で高さ調整が可能、当然持ち運びも楽です。座って弾く高さにすれば88鍵盤の電子ピアノの重さにも、十分対応できる耐久性を備えています。
何より一番の魅力はそのコストパフォーマンスの高さと、無段階式の高さ調整で、"立って弾ける高さにも調整できる"こと。将来的に別のキーボードなどを買った時にも応用が効くスタンドです。バンドマンのキーボーディストにも超おすすめ。
KORG 電子ピアノ LP-180-BK 88鍵 ブラック
最後はこの中でも、最もお買い得感が高い KORG のこのモデル。
KORG はプロユースのシンセサイザーの最先端を担うメーカーですが、この価格帯のエントリーユーザー向けのピアノも力を入れています。すごいのが、"鍵盤のフタまでついていてこの価格"です。そしてスタンドとペダルもついていますので最強でしょう。
この3点の中ではタッチが重め、というか深めです。しっかり指を鍛えないと早いフレーズを弾く時に指が転んでしまうかもしれません。
ヘッドフォン端子も2つついていますので、夜にお子さんが弾いてお母さんに聴かせるといったことも可能です。
ペダルはサスティンペダルに加えてソフト、テヌートペダルが付いています。唯一の欠点は23キロと重いので持ち運び出来ない事です。
練習用で自宅固定なら全く問題ありません。
電子ピアノを買う前に、最初の目標を立ててほしい
なぜあなたはピアノを始めようと思ったのでしょう?
もちろん何となく何かを始めてみたかったから、というのもあるかもしれません。
「あの曲が弾きたいから」「弾けたらかっこいいから」「新しい事に挑戦したい」など、色々あると思います。
このように買う時は、まずは何か一つ「目標」を決めて、それを"達成することを基準に考える"と商品の選択が楽になります。
人は商品のスペックを見て、目に見えてないことや、起こりもしないこと、やれもしないことを勝手に膨らませて、選択基準を誤ることが多いです。
なぜこういう現象、心理状態になってしまうのでしょうか?
それは「ワクワクしているから」です。
ワクワクするのは素晴らしいことです。誰でも家を買う時や、車を選んでいる時もそうですが、あれもこれも想像を膨らませて、「どうせならもっと良いものを買おう」と思ってしまいがちです。
もちろんそれは人の自由ですし、買う商品のジャンルやその人の価値観、予算次第によってはその方が後々良い商品もあるでしょう。
自分で納得したものであれば後悔は少ないかもしれません。
しかし楽器に関しては向き不向きもありますし、続けれるかどうかは本当に始める段階では分かりっこありません。
なので「最初の目標」だけは、きちんと決めてからスタートしてほしいと思います。
「この曲が弾けるようになったら、次はもっと良い機種を買おう」
このように、初心時の目標を達成してから今より良いグレードの機材を買うことは全然遅くないからです。
ピアノだけでなくどの楽器にも共通して言えることですが、基本的に弾き手が上手ければ楽器の性能の優劣に関わらず人を感動させる演奏は可能です。
そういった普遍的なことさえ押さえておけば、どの機種を買おうがあとは練習あるのみ、です。
以上、オススメの電子ピアノとその理由などをざっとまとめてみました。
最後は「これだ!」と思う、あなたが「やる気が湧きそうなピアノ」を選びましょう。
あなたのピアノライフがより良いものとなることを願って・・・。