Photo by Alesis
つい最近発売した Alesis (アレシス)の電子キーボード「RECITAL」
手軽でポータブルな電子ピアノとしても、ピアノ初心者へオススメ出来る一品です。
個人的にこれはついにやってくれたな、という存在ですね。
目次
- Alesis が出したという衝撃
- デモ動画
- RECITAL が魅力的な理由
- RECITAL のスペック
- ライバル機種は?
- RECITAL 買うと満足する人
- 最初の電子ピアノの練習用にも最適
- RECITAL は Amazon 限定商品
- 最後に
Alesis が出したという衝撃
まず何と言っても「Alesis」が出した、というのが大きいと個人的に思っています。
Alesis は海外のシンセサイザーメーカーの一つ。
知る人ぞ知るモンスターシンセ「Andromeda A6」などの名器を作り出しており、信用に足るには十分。どこぞの変なメーカーが出した電子キーボードではありません。
その Alesis が出した電子キーボードと聞いたら注目してしまいますが、まだまだ日本では知名度がないようですね。
個人的に、是非欲しいな〜と思わせてくれるんですよ。
デモ動画
こちらがデモ動画。ピアノの音良いですね〜タッチも良さそう。
もう一つ公式デモありました。
ピアノ以外の音色も入ってますが、まぁやはりおまけ程度ですね。
ライトタッチのベロシティなのですが、ちょっと弾くには手軽すぎて良いです。ピアノ弾く機会が圧倒的に増えそう。
それから DAW で様々な音色に対応するオールラウンダーなタッチとして活躍してくれそうです。これで電池駆動でスピーカー付きはナイス!
RECITAL が魅力的な理由
まずなんといっても「88鍵盤」でタッチが「セミウェイテッド」という仕様です。
セミウェイテッドとは、シンセのライトタッチで電子ピアノと見た目が同じの箱型の鍵盤です。視覚的にも、体感的にも完全なシンセタッチとは少し違うんです。
特に作曲時に、オルガンやシンセ系も弾きたい時に重宝するんですよね。
そして箱型でセミウェイトという部分が、視覚的にも「電子ピアノ」と思わせてくれてピアノ演奏にも、ポータブルな点で考えたら十分な範囲で対応してくれます。
作曲ではクラシックピアノのような激しい録音は殆どしません。片手で打ち込むか、両手でも大抵は一回一回音数を抑えた録音になるので、このタッチで十分です。
ただ、ピッチベンダーやモジュレーション・ホイールをよく使うジャンルの人は普通に MIDI キーボードを買うべきです。
それよりも、ピアノを始めてみたくて、いつか作曲もやってみたいと考えている人には応用性が高い機種と言えます。
コスパも良く、単体で稼動するため後々幅広く応用が効くので、長く使えるキーボードになるでしょう。
RECITAL のスペック
基本的な電子キーボードの性能は踏襲しています。
- 最大同時発音数128
- MIDI、USB
- 5音色 (ピアノ、エレピ、オルガン、シンセ、ベース)
- レイヤー、スプリット機能
- 簡易エフェクター (リバーブ、コーラス)
- 譜面台搭載
- 電池駆動 (単3電池/6個)
- 88鍵盤
- 箱型鍵盤のセミウェイテッド
- 軽量 (約8kg)
- 20W スピーカー搭載
青文字が個人的には魅力的な部分ですね。
ライバル機種は?
強いて言えば、CASIO の WK シリーズ、YAMAHA の NP シリーズがライバル候補でしょうかね。どちらも76鍵盤ですが。
CASIO WK-245
YAMAHA NP-32B
CASIO は音色も多く多機能なので少し需要は違うかもですが・・・。
今まで 76鍵盤のセミウェイテッドは CASIO や KURZWEIL、CLAVIA などのメーカーでもありましたが、88鍵盤でセミウェイテッドは殆ど無かったですね。
通常、電子ピアノは88鍵盤、そしてタッチも普通にピアノを模した重たいタッチです。
ならそっちの方がいいんじゃないの? と思うかもしれませんが、正直重たいのも弾けるけど「あえて重たくないのが良いの!」っていう人多いと思います。
普通にピアノを弾いている私のようなタイプでも「用途で使い分けたい」っていう一つの意見としてあります。
RECITAL 買うと満足する人
- 電池駆動で野外へ88鍵盤を持ち出したい人
- DAW でピアノ以外の音色を打ち込む時にライトタッチが良い人
- 88鍵盤でセミウェイテッドタッチに魅力を感じる人
- スピーカーが内蔵されている部分に価値を感じられる人
- 3万円以下でこのスタイリッシュなデザインで Alesis というブランド
- ピアノ初心者で、軽いタッチで手軽に楽しみたい方
以上が RECITAL を選ぶ人へオススメしたい項目ですね。
最初の電子ピアノの練習用にも最適
RECITAL はライトタッチと言えども、88鍵盤あります。
なので単なる電子キーボードではなく、電子ピアノとしても良い線行っていると思うんですよね。
現在、本格的な重たい電子ピアノで最安だと「KORG B1」「YAMAHA P-45」「CASIO PX-160」が主流です。どれも4万円以下。
KORG B1
YAMAHA P-45
CASIO PX-160
(PX-160 は値段の変動もありますが)
そういった本格的なものも良いのですが、あとからバンドで野外のライブなどにも持ち運べたりして、さらに電池駆動で軽くてスピーカー付きで音まですぐ出せるのは大きいです。
例えばこの機種の「88鍵盤」「セミウェイテッド」という面での比較対象は、M-Audio の Keystation 88 があります。
M-Audio Keystation 88
ただ基本的に DAW 用の「MIDIキーボード」なので、音源も入ってなければ、スピーカーもついてなく、電池駆動もしません。
なので実用面で比較するなれば、上記で紹介した CASIO WK-245、YAMAHA NP-32 あたりがライバルになるのですが、差別化としては「88鍵盤」「デザイン」でしょうね。
このスッキリしたデザインは正直ウケる人にはウケると思います。
他にも毎度のおまけ程度でエレピやオルガンなど入ってますが、まぁこれは正直電子ピアノのカテゴリに行くための洗礼みたいなものなので (笑)
RECITAL は Amazon 限定商品
少しびっくりですが、 Amazon 限定での販売のようです。
購入者のレビューも上がっていますが、やはり殆どの方が満足している様子。
用途をきちんと定めてから購入すれば、RECITAL は間違いなく最高の電子キーボード (ピアノ) だと思います。
こちらはさらに入門者向けの製品。
最後に
ライバル機種としては、CASIO WK-245、YAMAHA NP-32 あたりだと思いますが、デザイン面、ブランド力で差別化を図りたい場合 RECITAL はオススメです。
タッチレスポンスによる表現力を厳しい目線で気にする人は、普通に中盤で紹介した KORG B1 などの電子ピアノを買った方が良いとは思いますが、やはり単体での機動性、フットワークを優先する場合、RECITAL は満足できると思います。
作曲用、練習用としても、ちょっと弾きたい時に PC を立ち上げなくてもすぐ本体のスピーカーで弾けるのも良いですね。
また、ハンマーアクションのピアノタッチを搭載した Recital Pro も登場しました。電池駆動はそのままなので、ピアノタッチが良い方はこちらもオススメです。