ゲーム音楽の巣

フリー音楽素材サイト「音の園」の管理者及び作曲者。このブログではキーボーディスト、ゲームミュージックの作曲を中心に音楽雑記を書いています。健康第一。

【作曲】毎日曲を作っても成長しない場合

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毎日曲を書くことは必ず成長に繋がる行為ですが

一定のレベルに達するとやはり限界が見えて来ます。

 

だいたいは、作ることが目的になってしまっていることが原因ですね。

 

 

たとえば、

「とりあえず毎日曲を作る」

これが、目的になってしまっている、と言うことです。

 

大抵は数十曲も作れば一度手が止まります。

 

このブログでも書いてきましたが

 

「とにかく完成させること」

これは非常に大事です。

 

これを繰り返すとどんどん曲が成長します。 

しかし、それも一定で頭打ちに。

 

ということで、次のステップです。

 

楽しく作っているには良かったが、あんまり自分でも成長の実感が無い。

さらにそれに悩みだすと制作が鈍足になる。

 

逆に

それも無視して作り続ける人がいます (確かにこれはこれですごいんですが)

その人の曲を聴いてみると、全部同じに聞こえるんですね。

 

500曲とかあっても、それはすでにピアノで言う即興演奏のようなものになってたら…

 

曲は適当に作ってもダメ、と言うことなんですね。

 

一曲作るたびに、自分で課題を見つけたり、反省したりすること。

ただ日記のように「更新すること」「作ることが目的」になっていたら要注意です。

 

たとえ早く作れたとしても、

500-1000なんて全然何も変わっていない、と言うことがよくあります。

 

もちろん、毎日作って自分で成長を実感できれば問題無いのですが・・・  

何で曲が成長しないのかを考える

曲の成長と言うのは、作ってればいずれ上達するものだと考えるかもしれません。

 

作ってれば慣れはしますが、質を上げるにはただ作ればいいものでもありません…

 

大きな成長と言うのは、やはり「責任」によって生まれます。

 

私も自分が好きにやっている時にはこれに気がつきませんでした。

それでも成長しているとは思ってやってましたが、やはり壁が見えてきます。

 

任されることで、人は変わるのです。

 

自分で好きなように作っていれば基本的には自由ですが、誰かに曲を作ってよ、と言われて作るとプレッシャーが生まれます。

 

その人が喜んでくれたり、気に入ってくれるような曲を作りたい、と思うからです。

 

そのプレッシャーによって曲を作っている人間自体の意識が変わるわけですから、

当然、作る曲にも影響が出るわけですね。

 

そこで、改めてもっと、もう一段階クオリティを上げたいという気持ちが生まれやすい。

 

と言っても、

別にやる人は自分で課題を見つけてやるかもしれません。

 

責任が生じれば、意識に変化が起こりやすい、という言い方の方が正しいかもしれませんね。

 

成長に必要なパラメータ

もちろん、

成長するためには「責任以外」にも色々あります。

 

「嫉妬」「羞恥心」「渇望」

 

レベルアップしたい思う気持ちというのは、現状を変えたい、ということです。

 

あの人よりもすごい曲を書きたい、とか

褒められたい、とか

見返したい、とか

 

つまり、「変化」を求めています。

 

成長したければ、それを仕事にした方がいい、とよく言われますが

これはその通りで1つの方法だと思います。

 

仕事にすれば

相手も喜ぶし、自信もつくし、反省もできるし、責任感も生まれます。

一人で作るよりも、自分に入る経験値の数が違うんですね。

 

そうやって成長したらもっと曲つくりが楽しくなるのです。

 

練習して準備する、と言うのももちろん大事です。

この段階では「羞恥心」や「嫉妬」が主な成長要素となっています。

 

聴かせるの恥ずかしから、もっと練習して曲のクオリティを上げたい、と思う気持ち。

 

次に、

聴かせたらバカにされたからムカついて見返したい、というできる人に対する嫉妬。

 

実際、私もそんな性格なんですが、ずっとずっと準備中でした。

 

責任は「怖い」んですね。

 

でも、責任は「面白い」んです。

 

今度は逆に、責任やプレッシャーが無いと物足りなくて作れなくなります。

 

人間って不思議ですね。

 

もし、曲が大きく成長しないことで悩んでいたら

誰かのために曲を作ってみる、というのは1つの提案です。

 

もしくは、

実際に何かに使ってもらうつもりで曲を書く、というのでもいいと思います。

 

終わりに

ただ作る、とりあえず作る 

 

から

 

「こういうことに使ってもらう為に作る」

 

に意識を変えるだけでも違ってきます。 

 

これはBGMですが、歌ものでも共通しているのが「世界観」ですね。

「曲が使われる、鳴っているシーンをイメージする」

 

これで曲の存在がより具体的になります。

 

 

作る人間の意識が変わらなければ曲も変わらない。

 

これを肝に銘じたいと思います。