ゲーム音楽の巣

フリー音楽素材サイト「音の園」の管理者及び作曲者。このブログではキーボーディスト、ゲームミュージックの作曲を中心に音楽雑記を書いています。健康第一。

【悩み】作曲は自己肯定から、自分の作品を、自分が一番好きになろう

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自分の作る曲よりもクオリティの高い曲を作る人は世の中に山ほどいます。

 

そんな中で今日も曲作りをするわけですが

「この人の曲はホント凄いな…」

相手の力を素直に認めれる人にとっては長い目で見てプラスになります。

 

それは

「いつか続けてれば自分もこのレベルになるだろう」

そんなビジョンが見えているからでしょう。

 

その逆で、

「どうあがいても、恐らく自分はこのレベルには達することは無理だろうな・・・」

この場合、どのフィールドなら自分は勝負出来るのか、そんな発想の転換が必要だったりします。

 

ですが、自分の力が未熟であったり自信が持てない時には

「あぁ、こんなの聴いたら自分の曲なんて恥ずかしくて公開出来ないな…」

こんな風に自己否定することもあるでしょう。

 

これは音楽に限らず絵やスポーツなど、そのほかの分野でも同じことだと思います。

 

目次

自分を「肯定する」ことの大切さ

創作において、最初にぶち当たる壁は

「自分が納得できる最低限のクオリティを実現する」

これが出来ないことです。

 

これは言ってしまえば「自分自身の問題」です。

 

未熟な自分の作品を公開するのは誰でも最初は恥ずかしいと思いますが、実は創作をしている人は、創作している人の作品を笑うことはしません。

当たり前なんですが、自分も出来なかった時が存在し、そしてその時の苦労や悩み、羞恥心というものが理解出来るからです。

そこで笑う人はその経験が無いのです、つまり相手の痛みや悩みが分からない、ということです。

 

ただ、わざわざ公開しておきながら良いことだけ言って欲しいというのは、それはそれで作者にとって都合が良いと言えます。

たまには厳しいコメントがつく場合もあると思いますが、それらを受け入れる覚悟がなければ、作品を作りを続けていくことは難しくなります。

 

最初から自分の作品を厳しく評価しすぎない

初めて曲を作った時や、自分なりに納得が出来た時、納得いかなかったり、なんにせよ自分が作ったものだから肯定したいものです。

 

確かに、自分の目が厳しくなってこれば、

「いや、これはここがダメだな」

そのように厳しい目線を持って曲の改良に当たれるでしょう。

 

しかし、まだ未熟な最初のうちから

「この曲はダメだ」「ダサい」「やり直し」「もうダメだ」

このように完成させなく自己否定ばかりしていたらどうなるでしょうか?

 

まだ歩けない赤ちゃんに、歩けないからダメだ、って言ってるようなものです。

歩けるようになるまでダメだ、とか言ってたらいつになったら歩けるようになるのでしょうか・・・それは曲作りも同じで、そのクオリティになるまで待っていたら、いつまでも曲は完成しません。

 

歩けないけど、ハイハイは出来る、そのような進歩を肯定してやらないと、いつまで経っても曲は人に公開出来ません。

 

つまり、歩けない時の姿という「段階」をきちんと理解し、その時の自分の生み出したものを認めてあげることが大事なんですね。

 

その時の曲=その時の自分自身の力 

 

一歩でも前進したら良しとする。

「その時々の自分のレベルに応じた厳しさ」を持てると良いのです。

 

ダメでも形にする、そして次に繋げていく、ということの繰り返しで成長していきます。

自分の作品の期待度を自ら下げないこと

ダサい、と思ったらダサく聞こえますし、別にダサくは無いだろ、って思えばそこまでダサく無いでしょう。

 

自分がダサいと思っても、例えば自分が尊敬してる人が「え、どこがダサいの、いいじゃんこれ」って言えば「あれ、ダサく無いのかな?」ってなるんです。

そんなもんなんですねぶっちゃけ。

 

思い込み、っていうのは厄介で、特に最初の頃はこれが邪魔をして自分の評価を自分で下げがちです。

そんなのは無視して、とにかく自分の作るものに自信を持って欲しいと思います。

 

それは、誰でも「自信が無いです」とか言ってる作品なんか見たくも無いし、聴きたくも無いからです。そんな自信ないもん発表するな、聴かせるな、ってなるんですね。

 

「ダサいかもしれませんが聴いてください」

 

これは、予め自分の作品の期待度を下げてバリアーを張っているにすぎません。

 

演奏動画とかもそうなんですが、何か良い部分があったり、聴いてくれる人の心を動かせれば自然と反応が出てくるかと思います。

そう言った時に、作者も作品に自信を持ってくれてた方が、好きになってくれた人に対しても気持ちがいい。

 

せっかく良いと言ってくれてるのに、

「いや、その曲実は全然ここがダメなんだよね」

とか作者が言ってたら「じゃあそんなもん出すなよ」ってなっちゃいます。

 

自分が成長して後からそう思ったとしても、それは自分だけが思っていれば良いことだと思います。

 

最後に

作品は自分にも、相手にも言い訳せずにどんどん作ることの方が大事なんじゃ無いかと思っています。

 

誰かに見て欲しい、聴いて欲しい、と思う傍ら、
恥ずかしい、反応がなかったらどうしよう、間違ってたらどうしよう、心のどこかでそう思ってしまうのが人間です。

 

でも、それが「自分の作品を公開する」ってことだと思います。

 

それはやっぱり勇気がいりますし、羞恥心を捨てなければなりません。

だからこそ、自己肯定することが大事なんじゃないかと思うんです。