今日はよく言われる「作曲のスランプ」について考えてみたいと思います。
作曲でスランプになる原因は人によって様々だと思いますが、解決へ向けて色々と調べたところで正直あまり参考にならないことが多いのです。
その理由は人によってスランプの理由、規模、解決方法が異なるためです。
自分のスランプ内容に近い体験談を探すのも一つの手ですが、本当の意味で解決したいのであれば、なぜスランプになり、何で悩んでいるのかを自己分析しなければなりません。
自分の言葉でスランプインからスランプアウトまでの一連の流れを説明できるようになれば、それはその人なりのスランプから脱出したと言えるでしょう。
このように必要なのは、「自分がどのような考え方をしていて、どう解決したか」を言葉で説明できる状態になること。それができれば、内容は各々の経験に基づいたもので正解になります。
ではスランプの脱出方法ですが、まず自分が「どういったタイプのスランプ」に陥っているのかを知る必要があります。
私はインストしか作りませんので、歌モノのような歌詞を書きません。
なので今回は歌詞に対するスランプについては書けません。(個人的に、曲調と歌詞を連動させなければいけない歌モノが一番難しいのでは? と思ってしまいます)
また、先ほど説明したように私の自分自身の経験からの提案になります。しょぼいかもしれませんし、何かの参考になる、ならないかもしれませんが、自分自身の考えをまとめる意味でも書きたいと思います。
では少しまとめてみようと思います。
目次
- よく言われる一般的な解決方法とは?
- スランプの重症度
- 立場によってスランプの「大きさ」が違う
- スランプを作っている原因
- そもそも何で作曲しているのか?
- スランプの種類
- 音源を買っても作曲しないパターンの人
- 作曲以外の要因から起こるスランプ
- 最後に
よく言われる一般的な解決方法とは?
作曲していてスランプになった場合、よく言われる解決方法が「一旦音楽から離れる」という方法です。
これは音楽、作曲から一旦離れることによって冷静になり、解決への糸口を得る方法だと思いますが、これは半分正解です。当然これだけでは具体的な解決方法ではありません。
本当の目的は、音楽から一旦離れることによって「スランプの原因を探ること」です。
一番怖いのが「気づいたらスランプから脱出していた」というもの。
これは全く解決になっていません。
このように頭で考えず「時間経過/自然解決」した場合は、またスランプが来た時に同じことを繰り返す可能性が高いです。原因が分かっていないのですから当然ですよね。
機械が故障して、ほかっといたらまた動き出した。これでは本当に壊れてからではすでに遅かったり、直すのに時間がかかってしまう場合もあります。
スランプに対して本当に必要なのは「自己分析」です。
スランプの重症度
スランプには軽度なものから重度なものまであると思います。
人によっては何年も曲が書けなかったりと、進行が進みすぎるとこのような状態になる可能性も十分あります。
重要なのは「軽度な時に解決する」ことを何度も繰り返すことです。
重症になってからでは、何をやってもダメ、何が原因かもわからない、自信損失、自己否定、このような悪循環に陥ります。
特に「自己否定」まで進行が進むと、誰かが適正なアドバイスをしたところで全て跳ね返してしまう場合がありますので要注意です。
いわゆる「何を言ってもダメだなこいつ状態」になる前に手を打ちましょう。
立場によってスランプの「大きさ」が違う
スランプの大きさは「本人の立場、置かれている状況で変わる」と言っても良いでしょう。
以下は趣味の場合とプロの場合の例ですが、趣味の方がはるかにどうでもいいようなスランプであったりします。最悪なんとかなるからです。
ですが仕事となると、納期もあるのでなんとかしなければなりません。その時の成果が、次の依頼へ繋がるかどうかの架け橋になるからです。
仕事でスランプになれば趣味の時と比べてその大きさは比較にならないと思います。
趣味の立場
まず趣味の場合です。
言い方が悪いのですが、趣味で作曲している人がスランプになった場合、大概はかなりどうでも良いことが原因です。結論から言うと自由な時間で、自分が好きなように作曲しているわけなので基本的には「自由に作れば良い」のです。
- 自分で自分の曲を認めていないだけ
- 自分でハードルを上げているだけ
- 自分だけが納得していないだけ
つまり良い意味でナルシスト、自意識過剰になっています。
客観的な視点で言えば
「誰もキミの曲に、こうして、あーしてなんてものは求めていない。レベルが高い低いとかどうとか知らない。てかどーでも良い。誰も気にしていませんので、もっと肩の力を抜いてやってください」
ぶっちゃけこんな感じです。
基本的に、こーした方がいい、あーした方がいい、なんてことはアドバイスを求めない限りは誰も言いませんし、聴く方も自分からおせっかいを焼くことはしません。良い曲なら聴いてくれるし、ダメなら聴きません。
だから気にせず自由に作ればいいのです。正解はありません。
プロの立場
私はプロではありませんので自分の経験の範囲でしか書けませんが、プロの立場だと「時間/納期に追われている」事と、「自分の作る曲に責任が生じる」ことが大きく趣味の人と違う点です。
- 時間制限の中で作る焦り (納期)
- 時間制限の中で一定のレベルのものを作らなければいけない (品質の保証)
- 依頼/仕事なので作ったものが認められなければいけない (責任)
このうち2番に関してですが、これは趣味でやる場合にも共通する自分との戦いです。時間制限でやるわけなので、どこで筆を置くか自分で決める必要があります。自分の中でのクオリティの基準も必要だと思います。
自分がどこまで手を加えたいかどうかは迷う部分だと思いますが、自分が納得していなくても、作曲を依頼した方がこれで十分だよ、と言ってくれればOKです。
これは自分の曲の品質を常に理解し、一定の基準を設けておく必要があります。
曲が良いか悪いかの基準はそれを必要な人が判断することです。
スランプを作っている原因
結論から言ってしまえば「自分自身が原因」だと思います。
精神的な問題が生じているため、行動出来ない状態になっています。人間なので心が伴わなければ創作できません。
「これではダメだ」「思うように曲が書けない」「イメージが湧かない」
初期の段階でまずこうなった場合、今の自分を見つめ直す必要があります。
自分で自分の曲をダメだと思うようになっている場合は、自分が勝手にそう決めつけているだけの場合が多いです。勝手にものすごくハードルを上げているのです。
他人にアドバイスを求めるのも手ですが、当本人でないので、その言葉が真の意味で心に届く可能性は低いです。
やはり時間がかかっても自分でなんとか解決した方が後々自分のためになります。もちろんアドバイスを聞いた上で考えればOKです。
まず一番最初に考えなければならないことを改めて考えていきます。
そもそも何で作曲しているのか?
これは趣味でスランプに陥っている人に言えることですね。プロは仕事、飯を食うためなので除外します。
自分が作曲している理由を挙げてみましょう。
- 完全に趣味、時間つぶし、好きだから
- プロを目指している
- そもそもそんな話をする次元でもない
誰からも求められていなく、作る使命感、必要性が無ければスランプ自体もどうでも良いようなものが多いでしょう。何も考えずに気分で作曲しているのですから、スランプになったら時間が経てばまた作れるかもしれません。
ですが、趣味でもプロを目指している人や自分なりの目標や向上心を持って取り組んでいる人もいます。私もそうで、それは作曲することで自分の人生が豊かになることを知っているからです。
だからこそ真剣にやればそのレベルの悩み、スランプは必ず出てきます。
スランプの種類
まずスランプの種類を知りましょう。
ざっと挙げてみます。
- 毎回同じようなコードになる
- 同じジャンルの曲しか書けない
- ネタが思い浮かばない (イメージが湧かない)
- 何かの曲に似ているように感じる
大きくはこんな感じの状態になりやすいです。
毎回同じようなコードになる
結論から言ってしまうと
「技術不足」「知識不足」「実験不足」
ってことになります。
当然ですが、コード進行の引き出しが少なくて自分が思うように出来ない、作れないわけですからただ単に「自分の技術、知識が足りない」ということになります。まずはそれを自覚する必要があります。
であれば、書籍を読むなり、映画を見るなり、調べるなり、作りたいと思う曲を聴くなりして新しいコード進行を取得するしかありません。
ですが、似たようなコード進行でも音の使い方、楽器の使い方、リズムの引き出しさえ増やせば、全く違う印象にすることは可能です。
そのためには作曲というよりは、「音の実験」が必要になります。
絵にしても想像があり、デッサンがあり、色彩力、描写力、構成力、リアリティ、ノーリアリティ、ジャンル、いろいろな表現方法があります。
この場合「そこまでして作曲をしたいかどうか」が次の悩みになりそうです。
同じジャンルの曲しか書けない
これ結構あるのですが、ぶっちゃけ一つのジャンルを極めるのは全然アリだと思います。
その代わり本当に頭一つ抜きん出る必要があるとは思いますが、他のジャンルにあまり興味がないなら、好きなジャンルをとことん極めるのも個性を出す、覚えてもらうには効果大だと思います。
私は正直何でも好きなのでどれも中途半端になっているのが少し悩みですが、作る分には全く飽きないのが逆に強みだと思っています。
ただ何となく新しいジャンルに中途半端に手を出すくらいなら、自分が本当にそれを作りたいと思った時でも遅くないかと思います。もちろん積極的に手を出し、自分で新しい音色の組み合わせなりを開拓し、個性を出していくのも必要だと思います。
言うまでもありませんが、同じジャンルしか書けなくて悩んでいるのであれば、他のジャンルの曲に興味を持ち、作ったり分析するしかありません。
やはりまずはコピーがオススメです。
その時に、曲を全部コピーする必要は全くありません。リズムや音色、曲調を構成している要素を抜き出して数小節トラックメイキングするだけで良いです。
どの音楽要素がそのジャンル感を形成しているのかを抜き出し分析します。
ネタが思い浮かばない
ネタが思い浮かばない、と感じる前に作曲の「動機」について考え直す必要があります。
ネタが思い浮かばないという理由だけで作れないのであれば、ではネタが思い浮かぶまで待ちましょう、となります。作曲の動機がそれだけであれば、それしかありません。
作曲の動機、目的は適当であればあるほど、曲は作らなくなります。
もし「こういう曲が作りたい!」という熱い想いがあれば、その作りたいと思うような曲を聴いて、最悪別に似ていても良いのでどんどん形にしましょう。
何かに似たような曲になる
似たような曲になるのも「技術不足」が原因です。
つまり何で似たような曲になるかを理解していないからです。発想の段階から既にダメなのか、どこが似たように聴こえさせてしまうのかを理解、分析しなければなりません。
オススメは人の曲を聴いてみて何かに似ていたり、パクリっぽく聴こえた部分を猛烈に批判してください。(メモでですよ)
そのメモを見て、今度はその内容をそっくりそのまま自分に押し付けてください。
「こうだから似ているように感じる、このフレーズがパクリに聴こえるんだから、これはこう回避しろ、これは音色を変えろ、リズム、テンポ、メロディを変更しろ」などしていくしかありません。
作曲家は色々な人の影響を受けて自分の曲を作り、そうして作曲の系譜は出来上がっていくものなのですから、基本似ていて当然です。
つまり必要なのは「回避能力」になります。
何が原因で「似ている」と判断されるのか?
例えば、もし自分が誰かの曲を聴いて何にも似ていないと思うなら、それはまだ世の中に存在するあらゆる曲を自分が知らないだけです。
つまり、似ているかどうかは、それを聴く人が聴いてきた曲経験に依存するだけなので、知らない人が聴けばオリジナリティだと感じるだけなのです。似ていると感じるのは、過去に似ている曲を聴いているからそう思うだけなのです。
それは音楽だけでなく、ゲームやデザイン、イラスト、小説のストーリーなど全てに言えることだと思います。もちろん元祖という意味では、どの曲、作品が一番最初に世に出たのかは重要ですが、人によって体験する順番も違います。
なので何かに似ていると言われて、いちいちそれに反応していると人の数だけ感想がありキリがありません。
初めから完全なオリジナリティを目指す必要性もありませんし、出せないと思うので、曲を作り続けることに力を注ぎましょう。
一つ覚えておきたいのは、似たような曲になることで悩んでるなら全然マシだということです。似ていても形にしているわけですから。
私自身、何かに似ているな〜と作曲する度に考えてしまい、それが原因でいつまでも曲を形にすることが出来なかったので、似ているかどうか悩んで手を止めるよりも、完成させる、作りきることの方がいかに大事だということを伝えたいです。
別に何かに似てたって構わないから、手を動かそうよ、と言いたいです。
音源を買っても作曲しないパターンの人
よくあるのが
- 作曲もまともにしないくせにそんな高い音源買っても仕方ない
- 音源の良さでごまかしている
- 音源を使いこなせてない
こんな感じの意見です。
結論から言ってしまうと、こんなの人の自由なのです。何を買おうが、何をどう使おうが使わまいが、どれだけお金をかけようが、無駄とか無駄じゃないとか人の勝手なのでどうでも良いんです。
他人がとやかく言うことではありません。自分が何を使って、どう作りたいかだけですから。
改めて書きませんが、これは音楽に限った事ではありません。
音源や機材買っても作曲しない人っていると思うんですが、昔の私もこれに該当していました。だからすごくよく理解しています。
音を鳴らすだけで満足してしまうんです。作曲と演奏は近いようで全く違うことなんです。楽器を即興で弾くことも作曲と考えてやる、やらないのでは違います。
ならそういう人は別に作曲しなくても良いんです。
音源買っても作曲しないことに罪悪感を持ったり、自分ダメだなとか思う必要もありません。あなたはそういうタイプなだけなんです。作曲ではなく、音に興味があり、音で遊びたいタイプ、なだけなんです。
で、私はそういうタイプでした。
でもそれはある一定の期間までの話で、"作曲したい"と自我が出てきてからは、そういう機材を買っては売ってなどの無限ループから抜け出したいと思いました。
しかし弾けるけど作曲できない、というくだらないプライドもありましたから、その思考から抜け出すまで並大抵ではありませんでした。恥ずかしい話ですが。
作曲ができる人を本当に心からすごい、と思ったのも多分この時期だったと思います。
なので音を鳴らしたいだけ、作曲は面倒、そこまではしたくない、という自覚があれば、楽器を弾いたり、音源を立ち上げてプリセットを弾いたり鳴らしたり、ちょっとエディットしてその内容、感想をブログに書いたりツイッターで呟くだけでも良いと思います。
十分それだけでも誰かにとっては参考になり、役に立つのです。
私はそういう文章が結構好きです。
作曲以外の要因から起こるスランプ
では次に、今まで説明してきたものとは別のタイプのスランプの話をしましょう。
曲を書いても自分の人生が広がっていくような兆しが見えない、感じられない、例えば再生回数が伸びないなど。
つまり「結果が出ない」ことによって曲を作る意味や目的、やりがいを見失ってしまうパターンです。
聴いていもらうにはどうするかを考える
インターネットで作曲活動をしていると「数」に踊らされたりします。実際に数が大きい方が結果が出ているように見えますし、数字を増やすことは大事です。
再生回数、フォロワー、お気に入り、アクセスなどそういったものが増えていくことにより作者のモチベーションも連動します。当然ですが、作ってもずっと0のままでは、自分以外の人は誰も聴いていないわけですから、最初はよくても特別な理由がない限り普通は続けられなくなるでしょう。
ここで、作曲を続けるためには聴いてくれる人を増やす方法を考えることが大事になってきます。同じくして、聴いてもらうにはどうすれば良いのかを考えなければなりません。
作曲活動をどの程度の意気込みでやっているかにもよりますが、少なくとも「スランプ」と自分で言っている限りは、自分にとってどうでもいいことではないはず。
つまり人によって差はあれど、力を入れてやっていると思います。
本気でやればやるほど、自分の目的、目標、どのような生き方をしていきたいのかなど、人生レベルで考える必要があります。
- たくさん曲を書いたので、あえて今は好きな時に作曲しているのか
- 1年に100曲作りたいけど20曲しか作れなくてそれをスランプと呼んでいるのか
- 目標は決めていないけど、ただなんとなく良い曲が書けないからスランプと言っているのか
- 思うように曲が書けないからスランプなのか
- 自分が手を出していないジャンルの曲が書けなくてスランプと言っているのか
- 誰もが認めるようなオリジナリティ溢れる曲が書けないからスランプなのか
- ある人の曲を聴いてとても太刀打ちできないと思って自信を損失して曲が書けなくなってしまったのか
本当に色々あります。
すべて書き出して自分が該当するものを当てはめていき、解決するにはどうすれば良いのかを考えて導き出すことが大切です。
例えばオリジナリティなんか、「今」出さなきゃいけないものなのか?
自信を失わせるような情報を周りから排除する
すごい曲を聴いた時に、感動したり参考にしようとする気持ちよりも、自信を失う自分の弱い精神力を自覚しているなら、今は他人の曲は聴かなくてもよいのです。
言い方が悪いですが、自分と同じかそれ以下だと思っている曲だけ聴いて安心すればよいのです。自分の精神力の図太さがないことを自覚した上でこの行動をとるなら、むしろ賢いと言えます。その方が自信を失わず、曲を作り続けれるためです。
誰でも自分よりもすごい曲を書く人に対して素直に尊敬の念を抱ければ良いのですが、悔しくて嫉妬するしか無い時期もあると思います。
そのように、自分の自信を失わせるようなキッカケや情報をフィルタリングするというのも、自己防衛で必要だと思います。
特に自分の力が自分なりに伸びている、と思っている時に、そういうものに出会って手が止まってしまうほど厄介なことはありません。
例えそれが現実だとしても、今は知らなくても良い現実もあります。
必要外に比較しないこと
例えば、プロの作曲家の作品を聴いた時にはスッと素直に受け入れれるケースが多いのですが、アマチュアですごい作品に触れた時に自信を失う確率が高いように思えます。私自身もそうでした。
人は比べる時に、まず自分と同じフィールド、ジャンルかどうかで比べてしまう事が多いので、それだけ力のあるアマチュアの影響力は恐ろしいのです。
それがプロだったら納得してしまうので素直に認めれるのですが、プロじゃないのになんだこのクオリティは・・・こんな経験ありませんか?
そして、プロ=曲が凄い
という定義が自分の中で消えていきます。
プロはお金をもらって作曲する環境を自分で構築したからプロであり、曲だけが凄いからプロではありません。曲の品質が高くてプロになれるなら誰でも作曲だけ磨けばなれます。なので曲だけ凄いアマチュアは腐るほどいます。
でもここで自己否定したり、自信を損失する必要は全くありません。
自分のレベルをしっかり理解し、自分なりのスピードで成長していけば良いのです。
大抵時間が経つと「人は人、自分は自分」と落ち着くパターンが多いので、スキルアップのために分析する場合を除いては、必要外に他人と自分を比較しないほうが良いでしょう。
最後に
私は SoundCloud で曲をアップし出してから、世界中にはこんなに腐るほどトラックメイカーが存在していて、こんなに腐るほど曲が溢れているのか、と少し「自分の音楽の小ささ、存在感」みたいなものを改めて考えたことがありました。
曲自体のクオリティを上げることも大切だけど、それだけでは活動、モチベーションに限界があるので工夫する必要が出てきます。
アマチュアでも自分と似たようなレベルやそれ以上の人は腐るほどいるのです。
それを知った時に、自分はどうすれば誰かにとっての特別な存在になれるんだろう、と悩みました。作るからには自分の曲を聴いてもらいたいし、使ってもらいたいからです。
ブログを書き始めたキッカケがまさにそれでした。
「ゲーム音楽が好きで作曲方法を公開している人が作った曲」
参考になるかどうかも分かりませんが、私は他人のノウハウを読んだりするのが好きで、自分もいつか自分なりの作曲ノウハウを発信したいな〜と考えていました。
SoundCloud から興味を持ってくれた方、音楽素材サイトから知っていただけた方、ブログの内容から作曲や曲に興味を持っていただいた方。
どんな形であれ曲を聴いてもらえることは作曲者としてこの上なく幸せなことです。
ではその中でさらに唯一無二になるにはどうすれば良いのか・・・表現する上では、自分の得意不得意がありますので、自分にあった方法で無理せず発信していけたらいいなと思っています。
ところどころ乱暴な書き方もしてしまいましたが、全て過去の自分に言ってやりたいことばかりです。
スランプというものは自分自身にしか分からないことが多いので、自分が何に悩んでいるかを一つ一つ書き出し、細分化していくことが解決の近道だと思います。