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ゲーム音楽の巣

フリー音楽素材サイト「音の園」を運営する傍ら、キーボーディスト向け、ゲームミュージックの作曲に特化した専門的な内容を書いています。最近はアンビエント、ヒーリング・ミュージックを追求しています。2月はオーケストラ系の素材曲を作っています。

OVERTURE ~序曲~ 制作メモ

作曲テクニック集 RD-700NX 作曲/編曲

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OVERTURE ~序曲~ 制作メモ

使用機材:Roland RD700NX のみ

DAW:Logic Pro

1台のハードシンセのみで立ち向かう、全てリアルタイム入力のみ

制作は2012年終盤。私は2012年から作曲を始めたのですが、初めて全身全霊で作曲した曲です。構成なども含めて大体3週間ほどかかりました。

フレーズも全て練習してから打ち込んだり、ミスったらやり直ししていたのでかなり大変でした。演奏データの編集はしていませんが、ストリングスやスネアロール、ピアノなどにも音量オートメーションは使用しています。

私はこの年に1つのRPGをイメージしたファンタジーRPGのアルバムを作ろうと決意していました。それは同時に「RD700NXだけでどこまで作れるか」という決意でもありました。

OVERTURE ~序曲~ スケッチ

iTunesを整理していたら、構成段階のスケッチが出てきましたので載せておきます。イントロなどは全然違いますね。

悲劇と修正と成長と

本気で作っていた曲だったので、ある友人に「おめ、そのイントロ、クロノトリガーのパクりだかや」と言われた時は本当に腹が立ってしまいショックでしたね。同時にクロノの作曲者の光田さんもすごく尊敬している作曲者なので、知らずのうちにパクってしまっていたとはいえ相当凹みました。

当然意図的にパクったわけではないので、似てしまっていただけなのですが。

その後、別の友人にも聴かせましたが同じ意見でした。

この時に本当に怖かったのは「自分は全く気づいていない」ということです。言われるまで自分でも似ていると思っていなかったのです。まぁ必死だったので、作ったものを大切にしたいという思いも当然ありましたし、せっかく作ったので作り直したくないという思いもありました。

その後、イントロだけ修正しても最初に作ったものとかなりかけ離れており、次の部分へ繋がらないようなイントロばかりしか思い浮かばずに、諦めそうになりました。いっそイントロ無しにするか、とまで考え手つかず状態。

しかしその後テーマ部分をイントロに持ってくるという発想が思い浮かび、なんとか完成しました。

出来た曲を聴いて欲しいと言われて、実際聴いみて「パクり」っぽかったり「あれに似てる」と思っても、その人との関係が近いほど言いにくかったりします。まぁ今回のように、本当に言い合える中なら言えますが。

もちろんパクったらバレるので、パクろうとしてパクるはずもないですから、その人が好きすぎて影響を受けすぎていて、知らずにフレーズが似てしまっていることは誰でもあると思います。

今後必要な能力

私たちは後から作れば作るほどどんどんフレーズが無くなっているように思えます。

先人たちが良い曲を生み出しているので、影響を受けて参考になる反面、影響を受けた曲の雰囲気やフレーズを使ってしまっていたりする可能性が高くなります。

あくまで影響範囲なら良いのですが・・・なかなか難しいんですよね・・・。

今ではなぜ似ているように聴こえるか「似ている要素を自分で理解できる」ので問題ありませんが、なぜフレーズは完全に同じではないのに似てると思われるのかを研究してみるのは重要です。

これから「何かを作る時に」必ず「何かを参考にしなければならない」ので、その時に似ている要素を回避する能力は必要だと思います。

といいつつ、また知らずのうちになんかパクってたら嫌だなぁぁぁ。

最後に

私は当時、手弾き入力にかなり拘っていて、スターオーシャンやテイルズシリーズで有名な「桜庭統」さんのような、ピアノやオルガンを手弾きして録音するようなものに感動しており「ズレてても勢いがあるのがカッコイイ」という価値を勝手に見いだしていました。

MIDI で完璧に揃えてたデータより、多少のリズムのズレなどがその作曲者の個性が出せるからと思っていました。

また「Roland RD-700NX」のハードシンセのみで作曲した理由は、「これ1台でどこまで作れるか試したかった」という想いがありました。

私はすぐに買った機材を、何も形にせぬまま売るクセがあったのですが、なかなかそれが治りませんでした。なのでそれを克服したいという想いがありました。

そしてその想いはこの曲を持って達成され、その後も様々な曲を作り、今ではこの RD-700NX は、私の作曲を支えてくれている大切なマスターキーボードとなっています。

andy-hiroyuki.hatenablog.com