作曲に難易度はあるかと言えば「ある!」と思ってます。
それは自分の経験に依存することは間違いのですが、自分にとってはどうか、を考えるのって大事だと思ってます。
クオリティに視点を当てるとキリがない話でもあるので、こんな例もあります、ってな感じで読んでもらえると幸いです。
目次
この二曲、どちらが難しいか
それぞれ、ファンタジーRPGのオープニング用に作った曲、そしてシューティングや急げ急げ的な場面をイメージして作った曲です。
曲のジャンルが違うのですが、作るのが面倒なのは上のオープニング曲の方です。
似たような曲を作れと言われたら、下の曲は早いでしょう。
上の曲は展開的にもそういうわけにはいかないです。
難しい曲は「アンサンブルが複雑なもの」
上の曲は誤魔化しが一切きかないのですね。
なんというか、全て決まってる、って感じです。
メロディやハーモニー、裏メロ、展開やダイナミクス、静と動のバランス、考えることはたくさんありますが・・・
基本的に色々な楽器が出てくるので、それらをそれらしい使い方になるように考える必要もあります。
簡単な曲は「重ねるだけの作曲」
下の曲は大雑把に言えば、ほぼ「ループ」です。
ベースのフレーズはループ、シンセ系もループ、ドラムも4つ打ちの「ドトチー」のみ。
大きい展開も無くひたすら同じベースラインなので、メロディもオンコードのようなイメージで1スケールで作ることが出来ます。
展開はトラックのミュートなどで違いを出しているだけですね。
ミソなのは、シンセ系の音色が時間変化するものをチョイスしていることです。
それによってループなんだけどそれらしくなっている、という感じです。
難しいかどうかを決めるもの
もちろん得意不得意はありますが、私が難しく感じる曲は「生楽器の知識が求められる音色を使う曲」だったりします。
バンド曲だったり、オーケストラ系だったり。
それに付随して、ジャンルや展開、でしょうか。
例えば、ピアノソロ曲を作れと言われてもピアノが弾けない場合、一気に難しくなるわけですね。ピアノの打ち込みも色々なものがあるとは思いますが・・・
下の曲は、いってしまえば「コラージュ」です。
面白いシンセ系の音色を見つけれ、うまく重ねればループでも分厚く出来ますし、トラックのオンオフだけでも変化もつけれます。
自分が聴いてきた音楽かどうかも重要ですね。
色々な曲を分析する
いろんな曲を聴いてみて、どれくらいで作れそうか、とか、どういう音で構成されているのか、とかを意識するといいですね。
ジャンルによって押さえるツボみたいなのが違うと思うので。
例えば
「フレーズ自体をしっかり練らないといけない」のか
「音色を探せれたら勝ち」なのか。
これ結構大事で、良い音色見つけるとコスパ良かったりしますね。特にリズム系とかグルーブ系とか、まぁその音源を持っていれば勝ちみたいなのも当然あります。
終わりに
屁理屈を言えば、上のオープニングの曲でも簡単にしたりすれば下の曲よりも短い時間でできるかもしれません。
逆に下の曲も、重ねればといいだけとか書きましたがもっと手を入れれば出来る表現も当然あると思います。
その曲が実際その仕上がりでOKなのか、映像に合わせてどうなのか、はまた別の話になりますが・・・
作曲をする上で「自分にとっての難しい曲と簡単な曲を意識する」のは重要で、それが意識できると曲の聴き方も変わります。
ごちゃごちゃ書きましたが、この話ってよく考えたら「得意不得意」の話ですね。
まぁそんな話もたまにはいいかと。