2018年4月8日(日)
舞浜アンフィシアターで行われた「ゼノギアス20周年コンサート」
全部で4公演あるうちのラスト公演に当選しましたので、友人と一緒に堪能してきました〜
せっかくの記念なので感想書いておきたいと思います。
コンサートを知ったのはサイトを作ってくれてる友人から、、LINEが入り「これ行く〜?」みたいなノリで。
通常席と良席のソラリスシートがありましたが、ソラリスシートは特典でオルゴールが付いてくるというので、ソラリスがいいなーと。
発売開始からダメもとで応募したところ、第一希望であったラスト公演のソラリスシート(良席)チケットが運よく手に入りました!
ラスト公演を選んだ理由は色々あるのですが、まぁやはりラストなので一番盛り上がるだろうな〜という期待ですねw ラスト公演はニコニコでも配信されました。
舞浜アンフィシアターへ到着
当日、名古屋から東京へ新幹線で向かいました。
そう、ゼノギアスのサントラ聴きながら!
舞浜アンフィシアターは東京ディスニーの近くでイクスピアリを抜けた先にありましたが、開場前に到着するもすでにファンが大行列を作っておりました。
一足先にグッズ売り場へ向かい、パンフレットを入手。
会場へ入ると展示ブースなどファンがもみ合ってました。
これは写真撮りたくなる!
イラストレーター田中久仁彦さんの落書き。これは・・・いい!!
あの肖像画はゲームでもおなじみの・・・
そろそろホール内へ向かおう。
アンフィシアターは予想と違って小規模なホールだったのですが、 特徴的なのは円状型のステージ、観客席になってるところ。
これは後ほど分かったのですが、ぜノギアスのオープニングでエルドリッジの艦長になったような気分を味わってほしい、その思いで円状型ステージであるここアンフィシアター一択で決めたそうです。
うーむ、これはとてつもない拘りです(汗
我々の席はソラリスシートでBブロックの真ん中より少し左の位置でしたが、ステージからも近いし音響もバッチリだったので最高でした。
ホールへ足を踏み入れると、ゼノギアスのサントラが・・・!
こういったホールでサントラが聴ける機会はなかなかありませんし、また家や車の中などで聴くのとは全然印象が違うんですよね。
今回、光田さんがご自身の20周年コンサートでお願いしていた"佐藤崇志"さんという照明さんに頼んだそうですが、色作りから演出まで素晴らしかった。綺麗な照明で引き込まれました!!
天井を仰ぐとこのような神秘的なライトが照らされてます。
特に一番感動したのは、ビリーのテーマである「悔恨と安らぎの檻にて」や教会で流れる「傷もてるわれら 光のなかを進まん」での演出です。
今回光田さんとコラボした、アヌーナというアイルランドの男女混声の合唱団無くしては完成されなかった演出。
この時の演出ですが、ゲームのニサン大聖堂をイメージしたカラフルな混合色を天井から照らして、ステージはアヌーナの美声とともに完全に教会と化していました。
コンサートの感想
最初、ステージが小規模だったのでアコースティックよりのアレンジなのかと思いましたが、いざ演奏が始まると人数感以上の迫力で、さらに音響のクオリティもバランスが非常に良かったのが一番驚きました。
通常、大きいホールだとどうしてもスピーカーの位置などにも聴こえ方は左右されるのですが、こういった小規模でステージから近いコンサートは逆に良いと思いました。
各セクションや楽器パートなどの細かいバランスは気にし出すとキリがない話ですが、席の位置や会場によっても音は左右されるので難しいところですね。
でも色々ライブやコンサートに足を運ぶ中でも、今回のコンサートのバランスは全体的に良かったので満足です。
また席が良かったのでミュージシャンもよく見えて、スクリーンに映し出されるゲーム画面と演奏が一体化した時にはなんとも言えない感情が込み上げてきました。
ゼノギアスは20年前の中学生の時に発売したので、プレイもその時以来一切やっていないのです。
今回のコンサートのためにアーカイブスで再プレイしようか悩んだのですが、光田さんが20年前の記憶を呼び起こす、ということで、むしろ20年前の曖昧な記憶のまま、今回のコンサートを今の自分の価値観で楽しもう、そんな感じで純粋に当時を思い出しながら演奏を楽しみました。
(い、いや決してゲームをやる時間がなかったとかではない汗)
そんな感じですが、サントラだけはずっと聴き続けてきたのでゲームの画面と連動する曲を聴きながら、当時を少し思い返してました。
光田さんも演奏に参加しており、シンセサイザー、ブズーキ、ウィンドチャイム、タンバリンなど、美味しいパートを演奏しておりました。
光田さんが中心にいるだけでミュージシャンのみなさんも楽しんでましたねw
やはり作曲者がステージに一緒にいるだけで全然違うものですね、ドラクエのコンサートでもすぎやま先生が指揮しているだけ涙出てきますから・・・
曲の感想
管弦は最低限の人数でしたが、バンドアンサンブルも混ざっていたのでオーケストラのコンサートというよりかは、本当にサントラをゴージャスにしたバンド寄りなアレンジでしたね。
オーケストラCDの「-MYTH-」や初期のアレンジアルバム「CREID」からのアレンジもありましたが、今回用のオリジナルアレンジもたくさんあり、サントラに忠実な曲もありました。
通常バトルである「死の舞踏」ボス戦「紅蓮の騎士」ラスボス「覚醒」は迫力満点で、導火線なども含めてこれらの曲はバンドアレンジが効いており、ギターとドラムの入り方がツボ。
ドラムが入っているパートは本当にかっこよく、パーカッションも最高です。
パーカスはボストンのVideo Game Orchaestraで主要メンバーでもある寺田典子さんだったので、これは個人的にホントに感動!!
ずっと動画で見ていたので生で見れて嬉しかったですね〜
全てオーケストラだと少し飽きてしまう部分もあったかもしれませんが、今回はそのメリハリが最後まで全ての曲を堪能できてしまうような構成で、随所に演出された「遠い約束」のピアノソロも、緊張感溢れる素晴らしい演奏でした。
(ちょっとフレーズ違いましたが、うまく回避?してましたw)
回想シーンや、フェイとエリィのイベントで流れる「夢の卵の孵るところ」そして「lost...きしんだかけら」は大好きな曲。
短い曲なんですが、メロディがとにかく美しい。ピアノ、あとチェロの音色が際立つ曲なので、こういう低音域が歌うメロディはうっとりしますね^^
後半戦で一番盛り上がったのは、やはり「飛翔」ですね。この曲はファンにとっては必須、ピーク時は照明、スクリーン、演奏の全てが光に包まれて大盛況でした。
もうミュージシャンは盛り上がりまくり (特にギターの坂本さんw)
みんな本当に楽しそうで良い表情でしたね〜^^
見ているときは当然どれも良かったんですが、印象に残ったのはアヌーナのアレンジで演奏された 「悔恨と安らぎの檻にて」「傷もてるわれら 光のなかを進まん」そしてエリィとフェイのテーマである「盗めない宝石」
新たに書き下ろした歌詞をアヌーナの男女ソリストが、それぞれフェイとエリィを表現していたようです。
上でも書きましたが、この時の照明が素晴らしくて・・・
アヌーナの声は本当に美声で、さらに曲もゼノギアス。。。涙出ました。
ラストに近ずくと、スクリーンもエンディングが・・・「最先と最後」はアヌーナの美声とゲーム画面に釘ずけ、エンディングは「SMALL TWO OF PIECES~軋んだ破片~」で、ジョアンヌが奈落から登場。
20年前に録音したんだと思うと感慨深く、来日タイミングも含めて今回のコンサートが実現できたのが本当に奇跡だったと思います。
そしてアンコールで「STARS OF TEARS」と「BALTO & LAHAN」
ジョアンヌが歌うSTARS OF TEARSはみんなが親しみやすいメロディで、会場が盛り上がってましたね^^
「BALTO & LAHAN」はワルツにアレンジされて、ミュージシャンのソロ回し発生w
この二曲はファンもアヌーナも弾いてないパートの奏者も拍手で参加し、クライマックス。途中拍手の位置が大変なことになってましたがw それも笑いながら盛り上がりますw
アンコールを終えると、光田さんが最後の挨拶を・・・何やらステージから箱を持ってきました。
それは紛れもなくオルゴールで「遠い約束」が流れます。
それをファンが静かに見守りながら・・・メロディが途切れるとコンサートは終了。
こんな演出初めてで感動しました。ゼノギアスのコンサートだから出来る演出だし、これを思いつく光田さんの拘り・・・最高です!
コンサートを終えて
外に出るとすでに真っ暗ですが、景色は綺麗でしたね〜^^
友人とゆっくり食事でもしながら名古屋へ帰ろうと思っていたのですが、東京駅内の食事処はどこも混んでいるし、新幹線の時間が迫ってきたのでゆっくり出来ずそのまま名古屋へ帰ることに。
久しぶりにたくさん歩いたので疲れましたが、コンサートの余韻が帰りも残っていたのでパンフレットを見たりTwitterを見ているといつの間にか爆睡しており、起きたらもう名古屋でした。
家に付いてパンフレットをじっくり楽しみました〜
もはやパンフレットとかいうレベルではなく、設定資料集ですよこれ。
かなり分厚く、今回のコンサートのセットリスト、その曲順にした理由、コンサートができるまでの道のり、ジョアンヌホッグ、アヌーナなどの主要ミュージシャン、ゲームディレクターやアレンジャーたちのコメント、そして光田さんのコメントもたくさん載ってました。
ライナーノーツは重厚で、企画段階で一曲一曲にどれだけこだわっていたのかが後から分かりました。セットリストはパンフレットに記載されているものと本番とでは変わったものもありますが、本当に直前まで悩んだ結果だそうです。
今回のコンサートが成功するまでに、本当に多くの方が関わられていて、そしてその誰もが素晴らしい仕事をして、こだわって、光田さんがその中心にいて・・・
総監督、というのは本当に大変なんですね。
グッズ、曲のアレンジ、演出、ミュージシャンの手配、日程調整など、何から何まで把握しながら当日をイメージして・・・
チケットが8000人分売れなければ、予算的にもステージのクオリティにかけれるものが限られるようで、そういったものも含めて企画段階ではなかなか実現させるのが難しかったようですね。
音楽をとにかく聴いてもらい為、通常であればMCでつなげるところ今回はほとんどMCはなく、休憩をのぞいて9割は演奏でした。それでもやりたい曲全ては叶わなかったようです。
コンサートのクオリティをどこまで最終的に引き上げれるか・・・そんな光田さんのとてつもない拘りは今回のコンサートを観たファンの方全員に届いたと思ってます。
本当に最高のコンサートでした!!
ソラリスシートの特典オルゴール。
箱を開けると、感動のメッセージが書かれていました。
ゲームのシーンと連動させた演出なんですね・・・これは最高でしょう♪
曲はもちろん「遠い約束」です。
この曲はコンサートでも、そしてゲームにおいても重要な曲で・・・とても切なく、全てのゼノギアスファンの胸を打つメロディ。
何年か経って、このオルゴールのねじを回して、今回のコンサートを思い出そう。
最後に
そんな感じで、おそらく一生に一度のゼノギアスコンサート。
コンサートを終えてからの方が、むしろゼノギアスをまたプレイしたくなったので、多分近いういちにやりたいですね。
コンサートは東京まで行くことが多くタイミング的にも難しいのですが、多分これを逃したらもう無いだろうと思っていたので行って本当に良かった。
オーケストラのコンサートも良いけど、今回のようなアンサンブルはバラエティなアレンジを堪能出来て、非常にお得感満載でした!
出来ればクロノトリガー、クロノクロスもこういった内容のコンサートで観たい…