「過去の曲をもう一度よみがえらせる」
長く作曲を続けると、いつかこんなことが起こるのでしょうか?
過去の曲を今の自分の技術でリメイクせずとも、アルバムを整理する感覚で聴き直すことはきっと誰にでもあるはずです。
私もたまに初期に作った曲を聴きますが、言うても3.4年まえとかそんなレベルです。
まぁ、まだまだそこまで昔に作ったとも感じないかも?
まだまだ新参者と言うことやな。
目次
10年以上経った曲を呼び起こすってどんな気持ち?
クロノトリガーは平成のゲームで一位に選ばれました。
私が小学生の頃の作品ですが、今プレイしても全く現代に通用するクオリティです。
クロノは音楽も素晴らしく、なんどサントラをリピートしたか分かりません。
その音楽を作った光田さんは、当時23歳くらいでクロノを手がけましたが、今日も最前線で作曲をされていて、これまで作られた曲は今でも私を含めたファンに愛されてます。
このインタビューはクロノトリガーのDSが発売された時の映像特典ですね。
私はこの時は作曲を始めてもいませんでしたが、今見返してみると作曲者として「13年まえに作った曲を再び世に出す」とは、どんな気持ちなのか興味が湧くのです。
決してリアルとは言えないけど、色褪せない味わい深いPCM音源で作られたゲーム音楽たち。
今聞いても楽曲を構成している1つ1つのトラックに全く無駄がありません。
そんな風に今作ってる曲を10年後に聴いたら、恥ずかしさと懐かしさ、作っていた時の思い出が蘇るんだろうと思います。
その感覚は別にプロもアマチュアも変わらなくて、今作曲して曲を作った人たちは10年後、あるいは時間が経ってからそれを聞くはずです。
きっとそれは、思い出の箱を開けるような気持ちでしょうね。
今、作曲をする人たちの感覚
光田さんを始め当時の作曲家たちは、ゲームで鳴らせる音の限界に挑んで作曲やアレンジをしていたと思うんです。
その時、頭の中でリアルなオーケストラが鳴っていたサウンドを、スーファミ用の音楽にデザインしていくんだと。
ドラクエやウィザードリィがオーケストラで想定されていたように、作曲家の頭の中には本来の生の音楽が鳴っているのでしょう。
今ゲーム音楽を作っている人は、最初からある程度リアルな音を扱えます。
それは、どんなイメージで音楽を作っているんだろ??
私は中堅のリアルなバンドやオーケストラ音源を使って作曲しつつも、最近はSF6と言うスーファミ音源でも作曲しています。
この懐かしく不思議な感覚
ゲーム音楽を作ってる感覚がリアルな音源よりも半端ない。
それは私が、クロノトリガー世代だからそう感じるのでしょうか。
ストレートにゲーム音楽が発展していった時代。
ゲームはゲーム音源、生演奏はアレンジアルバムで実現していた時代。
双方の感覚をコントロールしながら、ゲーム音楽に変換していくイマジネーションに憧れます。
終わりに
ずっと活動を続けていれば、自分の技術は上がっていきます。
初期に作った曲との技術的な差は、きっと大きく開きますよね。
でも、その中でも「変わらないもの」ってあると思うんですよ。
メロディ感覚とか、自分の味みたいなやつです。
技術を高めても、根本的に変わらない「らしさ」でしょうか。
それを10年後にも感じられるのか、不思議で楽しみではあります。
自分のクセって、どこかで曲に残ったりしてるんですよね^^