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ゲーム音楽の巣

フリー音楽素材サイト「音の園」の管理者及び作曲者。このブログではキーボーディスト、ゲームミュージックの作曲を中心に音楽雑記を書いています。3月はRPG/オーケストラ系の素材曲を作っています。

Vita版『EVE burst error R』のレビュー&リメイク版の評価と感想

PS Vita EVE burst error R ゲームトレンド

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最近 PS Vita でリメイクされた『EVE burst error R』を 購入しました。

EVEシリーズはサターン版からのファンで、ゲームは一通りのシリーズ全てプレイしてきました。(実はドラマCDも全て所持するくらい好き)

中でも今作の burst error はEVEシリーズの中でも最初に出た作品で、今でもファンの間では伝説の作品になっています。

2人の主人公を切り替えて捜査していく「マルチサイト」という非常に斬新なシステムを採用、止め時を忘れてしまうほど逸脱したストーリー、そして個性豊かなキャラクターたちが活躍する作品です。

デジタルリマスターを基に新規カットを追加し、原作を損なわないようにアレンジされたグラフィックや BGM は、当時のプレイヤーはもちろん、現代の新規ユーザーの方にも受け入れられるリメイクになったと思います。

目次

EVE burst error とは?

元々は1995年に発売された「PC-9801」用の18禁のパソコン用のゲームソフトであった EVE ですが、そのクオリティの高さから移植するごとに様々なユーザーに感動を与え、ファンを獲得していきました。サターン版で大ヒットし、その後も PS2 や PSP、PC などへ様々なリメイクを経ていきます。

その人気の理由はシナリオなわけですが、これはシナリオライターの「菅野ひろゆき (旧 剣乃ゆきひろ)」氏が手がけたことが有名で、これが氏の代表作の一つになっています。

その後、彼の手がける作品はどれもシナリオ設定が逸脱しており、彼が関わる作品のシナリオは間違いない、という信頼がファンにはありました。その中でも名作である「YU-NO」というゲームも近いうちにリメイクされるので楽しみです。

また、EVE を語る上で外せないのが音楽の存在であり、オリジナルのPC版の作曲者「梅本竜」氏の手がけた FM音源 による EVE の世界観は、ジャズ、ファンクスタイルのテイストをまとった感動的な音楽。

一つのメロディをモチーフにした様々なアレンジが各シーンに当てられ、その緊迫した緊張感あるサウンドはプレイヤーの記憶に深く残るものとなっています。

(残念ながら菅野氏、梅本氏は2人ともに2011年の同年に亡くなられてしまいました。同じ作品に携わった2人が同じ年に亡くなるなんて、何か縁があるとしか思えません。もう音楽が聴けないのが涙惜しいのですが、氏の残した素晴らしい音楽をこの作品を通して色々な方に聴いて欲しいです)

パッケージ内容

PS Vita 版の初回限定版を購入しました。

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製作チームの名前が「ElDia=エルディア」というのが最高ですね。エルディアとは、ゲーム中に出てくる国の名前になります。

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画像集が特典で封入されています。かなり分厚く読み応えあります。見るのは当然ゲームをクリアしてからにしましょう。

マルチサイトシステム

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EVEシリーズ は「天城小次郎」「法条まりな」という2人の人物を交互に操作しながら、事件の真相に迫っていきます。物語は自由に進めることが出来ますが、どちらかのキャラがある地点まで進むと捜査が行き詰まり、シナリオが進まなくなります。

これは、双方のキャラが連動する合図であり、もう1人のキャラのシナリオを同じところまで進める必要があります。

EVE の楽しみは、それぞれ各サイドで「小次郎」と「まりな」の思考がプレイヤーには分かることと、それぞれ2人の時間軸で得た情報が事件の真相に迫る関連性を持ち、いくつもの伏線が張られているところです。

当時はこのシステムに感動を覚え、またどんでん返しの連続である逸脱したシナリオの出来から「アドベンチャーゲーム」「ノベルゲーム」というジャンルの面白さ、ワクワク感を初めて体感させてくれた作品でした。

Vita版のリメイク内容

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まずは、タイトルデザインは相変わらずクールだし、インターフェースやグラフィックのデザインもカッコイイです。各項目のフォントサイズや、カラーリングなども非常にバランスが良くて見やすいですね。

それから「環境設定」が非常に細かく設定できるようになっています。見ていただけると分かるかと思いますが、テキスト、システム、サウンドの各ページがいくつもあり、各キャラクター一人一人のボイスの大きさも設定可能です。

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ウィンドウカラー、メッセージボックスの透明度など詳細にわたって設定可能。

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サウンド周りはかなり凝っていると思います。面白い使い方があったら教えて欲しい。

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今回のリメイクで注目したいのが、BGM のモードが「オリジナル」「ノスタルジック」の両方を選択出来ること。オリジナルは今回のリメイク版の BGM で、ノスタルジックはサターン版の BGM となっています。FM音源でないのがちょっと残念ですね。

どちらもそれぞれの良さがありますが、人によって、または曲によっても好みがあると思います。BGMはいつでもすぐに切り替えれるので、個人的にはその時の気分によって変更するのがオススメ。

サターン版のノスタルジックの方がミックスは落ち着いていますね。オリジナルは今時なイケイケな感じです。というわけで、両方の BGM を収録したのは大正解だと思います。それぞれのアレンジを楽しみましょう。

プレイ内容を少しだけ紹介

お馴染みの倉庫事務所から物語は始まります。主人公の1人である探偵の「天城小次郎」は、ある有名探偵事務所の優秀な探偵でしたが、ある事件を機にその事務所を辞め独立します。独立後の事務所がこの倉庫という。小次郎みたいな面白い性格ならではの設定ですね。

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サイトチェンジは、メッセージボックスの右上にあるコマンドを直接タッチしてもOK。または、サイドバーからでも全てのメニューにアクセスが出来ます。

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とにかく喋らせておくと面白いことを連発するので、とりあずコマンドは総当たりでチェック。

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バックログが見れるのは当然で、さらにキャラが喋るログに関しては音声も再生出来ます。これは何気に嬉しい機能ですね。

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依頼の電話かと思いきや出前の電話。何度プレイしても笑えます。

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ルポライターの「」が登場。とくダネに目がないハイエナのような女の子。いつも小次郎にボロクソな言葉を投げかけられる、そんな2人のやり取りが楽しい。彼女の持って来たある依頼が、今回の事件の始まりとなります。

また上記のように、セリフの進行がこれ以上進まない場合は「黄色い文字」で表示されます。

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といった内容で、これが小次郎が前の事務所を辞めた理由。隣にいるのは元恋人の「桂木弥生」というこの事務所の現所長。ヘビースモーカーで色気のある女性です。小次郎に対してはツンデレなのが良いですね。

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今回の依頼は「」という人物から、紛失した彼の妻の形見である絵画を探して欲しいという聞くからに怪しい内容。茜はその名前から孔を中国系かと推測するが、口にした瞬間に小次郎からダメだしを喰らう。さすがは小次郎だ。

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依頼の案件や報酬について話した後、次のとくダネに向けて去っていった茜。小次郎の投げやりなセリフがいちいちツボにはまる。

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危ない事件に首を突っ込みすぎる茜は、小次郎たちとともに今回の事件に巻き込まれていくことになります。 

 

お次は「条まりな」の紹介を・・・

 

一級捜査官の肩書きを持つ彼女は、内閣調査室に所属。任務達成率99%を誇る凄腕のエージェントですが、規律違反、命令無視など日常茶飯事で上からは問題児とされているちょっと特殊な女の子。

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そんなこんなで色々やらかしアメリカに左遷させられていた まりな ですが、彼女の上司である「甲野本部長」の呼び出しによって帰国を余儀なくされます。もちろん今回の事件が絡んでいるのは言うまでもありません。

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甲野三郎、通称「本部長」で、オネエ系なセリフが最高な まりな の上司。呆れた顔で「あのねぇ、まりな君」と言うのが日課。実は相当な切れ者で、まりな の理解者でもあります。足が臭いらしい。

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元18禁のゲームなので移植に当たって色々と変更点がありますが、このようなお色気も当然あり。まりな はお色気シーンを率先して盛り上げてくれます。しかしそのお転婆な性格と羞恥心が薄いせいか、ほとんどのお色気シーンに笑いが付きまといます。これが最高なんですが (笑)

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小次郎とはまた違った【?】なコマンドが良く表示されるので、見逃さないように。

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選択すると、まさに場面に相応しくない選択肢が表示されます。毎回これが楽しみ。

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こういったアホなことをしなければ自他共に認めるエリートですが、彼女のサイトをプレイする際には避けて通れないコマンドですね。避けずに是非選択を。

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下品な性格も可愛いからこそ活きる。とりあえずコマンド総当たりでも全然飽きません (笑)

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是非「脱ぐ」のコマンドを選択しましょう。

公式トレーラー

オープニングテーマを聴くと「やっぱりEVEだなぁ」と感じます。ワクワクするカットシーンが沢山散りばめられていて、早くプレイしたい気持ちにさせられます。

こちらはダイジェストに EVE の魅力を紹介した動画。新規カットは少々絵柄が異なりますが、今回キャラクターデザインを担当した「田島直」氏の絵柄もまた魅力的。

最後に

というわけで、PS  Vita 版の『EVE burst error R』の紹介でした。

今まで据え置き機でのプレイでしたが、今回は Vita でリメイクされたことによって、目の前に画面があってキャラが喋る、サウンドが鳴る、というのが私的にはとても新鮮でした

探偵として依頼に応じる小次郎、内閣捜査官として小次郎とは別口から事件を追っていく まりな、2人の視点によって物語は展開していき、やがては一つに繋がっていきます。

過激なアクション、ミステリー、各シーンを盛り上げるドラマティックな展開、すべてが繋がる瞬間は何度プレイしても身震いしますね。

このゲームはシナリオが肝であるためこれ以上紹介出来ませんが、未プレイの方には今回のリメイクを機に是非ともプレイして頂きたいです。

また、グラフィックやサウンド、シナリオ、セリフなども含めリメイクとしては最高の仕上がりとなっています。従って、私のようにシリーズをプレイしてきた方にも全力でオススメ出来る内容となっています。

EVE の世界へ行き、あの感動をもう一度味わってみませんか?

Vita EVE burst error R

EVE burst error THE PERFECT 

EVE burst error オリジナル・サウンドトラック