キーボーディスト、鍵盤奏者に関わらず「シンセサイザー」に憧れを持つ人は多いと思うんだけど、デジタル、アナログに限らずシンセの魅力は本当に色々あるんですよね。
音色
音創りの機能性
ルックス
独自性
例えば、今持ってるシンセで
まだまだ使い方を見いだせていないシンセがあって、それが
「JD-XA」と 「MATRIXBRUTE」
昔バンドをやっていて、それもプログレとかメタルが好きだった時があったんだけど、あの時ならリードサウンドや重厚なパッドを使ったりしてたのかな?
今はBGMしか作ってないから、そういう作曲目線の使い方でどう使っていくかを考えたりしてます。
というのも、これ系のシンセって即興で音弄りながら弾いたりする動画が多くて、デモンストレーションもそういう感じ。
プリセットを弾いて、少し主要なつまみをいじってこんな音になる、変わるって。
で、どのシンセも基本的にはこういう感じなんだけど、だからそっから自分はどう使うのか、ってイメージしてくのが面白いと思う。
直接的にハードを弄りたい、デザイン含めて所有したい、音を創りたい、っていうところで欲求が止まっている人は、色々なシンセを手に入れても多分やることがそこまでの人がほとんどなんじゃないかな。
せいぜい色々なシンセを売り買いして、音の違いとかその他周辺を比較して、自分が好きなのを買う、あるいは残す感じだと思う。
で、自分もまさにそれ。
そこまでが正直、一番気楽で楽しい関わり方。
ただ、それってまだ動画にしたり、作った音紹介してるなら一歩先へ進んでると思うんだけど、自分はおそらく楽曲にうまく取り入れたい、っていうのが最終的な機材の使い方だったりする。
でも、ソフトシンセが便利すぎて、修正を前提に考えるような作曲に使うにはあまりにハードるが高いと思ってしまう。
いや、普通に弾いて録音すればいいじゃん、同期してオーディオで書きだしゃいいじゃん、って話なんだけど。
おそらくプリセットサウンドを使うだけならそれでもいいと思うんだけど、こう機材って自分の音創ってナンボみたいな部分があるので、まずそこからってなるんですよね。
まずアナログシンセ(もしくはデジアナ)って、デジタルよりも音が分厚いとか、直接的に音を作れるから、とか、そういう「可能性」に惹かれるんです。
そして次に間違いなくルックス、デザインで、これが所有したい、ソフトシンセあるのにわざわざ買いたい、という動機になる部分。
JD-XAに話を戻すと、
JUPITER-80から受け継いだデジタルパートSNS、そしてアナログシンセパート、その融合がウリ。
基本はアナログで足りない同時発音数をデジタルパートでカバーという発想です。
SNS(スーパーナチュラルシンセ)は、パーシャルという音の最小単位があって、
TONEは3つのパーシャルから作られているんだけど、このパーシャルがJUPITER-80はタッチディスプレイがあるので、まだ階層的なイメージや、視覚的な面でも頑張ればプログラミングする気になれる部分。
JD-XAはアナログパートに関しては、全てハード面のインターフェースで弄れるから素晴らしいんだけど、SNSのデジタルパートに関しては、結構大変なことになってる。
デジタルパートは4つあって、それぞれに3パーシャル、計12
正直、JD-XAで一から音を作るということは、パーシャルから作る、ということです。
やってみて思うけど、まぁアナログは普通にいいとして、結局はデジタルをどう使うか、なんだと思う、
4パート、3パーシャルっていうのは、このインターフェースではボタン1つでオンオフはできるものの、音創りの面で見ると、多分コピペになるよね、って感じ。
せっかく3パーシャルあるんだけど、多分1音色でも真面目に作ろうものなら大変な時間を取られてしまう上に、その音色がプリセットを上回るかと言えば、相当音のバランスとか調整をしないと厳しいように思える。
趣味で適当にいじる分にはなんの問題もないんだけど。
つまり、結局いうてもなんか面白い音できたかも、くらいが限界で、それでも拍手を送りたいが、その音をさらに楽曲に入れるというのは、相当JD-XA企画でもない限り、JD-XAを使う意味があるのか、という音色に仕上げないといけないと思う、
そういうことをずっと考えていて、多分つまみメインのハードシンセを楽しく使うならリズムマシンやミキサーに繋いで、ステップでループさせてフィルターや音色をリアルタイムで弄ってノリノリみたいな感じが一番いいのかな。
JD-XAは鍵盤数や仕様からもキーボーディストの為に作られたようなので、小室さんや朝倉さんのような使い方、YUHKIさんみたいに、分かりやすくリードで早弾き、というマスコットで使うのがシンプルな気がする。
それだと、とにかく音をどんどん重ねて個性的なリードを作ればいいので、向かう方向としてはシンプル。良い音作って可憐に弾くと。
minimoogを弾くリックウェイクマン的な使い方。とにかくフレーズ。
でも多分だけど、一方で
サウンドデザイナー的な手腕を見せれるシンセでもあるんだと思うんですよ。
これだけ音のいいアナログデジタルを重ねれるわけなので。
だから和音弾いただけで「わぁ〜シンセダァ」っていうくらいアルペジエーターを始め最大に機能を使って分厚いパッチを作る追求性もあるわけです。
でも、それは曲を作る、って方向で考えると重ねればいいだけなので、1パッチで同時に鳴らせる、という価値観とまた違う。
それは完全にパフォーマンスだから。
だから作曲と、音創り、弾いて魅せる、という使い方は全然違うと思うし、それが一番悩む部分。
そういうのって、結局パッチがゴージャスであれば、奏者は別にコード押さえてシンプルなメロディを弾くだけで分厚い音になるんです。
海外の動画だと大抵そういうのが多い。
でもおっさんになってくるとそういうのが楽しいし、シンセに憧れて弾いてみたい、という欲求を叶えてくれるハードとも言えるんですよね。
それは多分ソフトシンセじゃ無理、というより音はさておいても、楽器弾いてる感が出ないと思うから。
でもそういう動画見ているとこっちも楽しくなるし、こういうのでいいんだよなぁ、ってなったりもするんですよ。
高いシンセ買って全然使いこなせないけど楽しいな〜っていう感じ。
私も含めてシンセを売る人って
結局そうやって自分の力でコントロールできる部分が一向に増えずに、 買った値段に対して使ってる内容が見合ってないと売りたくなる傾向があります。
これまじでアルアル。
だからこそそのシンセを相棒にする為に手なづけなきゃいけなくて、自分だけの使い方、を見出さなきゃいけないんだけど、やっぱり音を無闇に弄ってるだけだと時間が過ぎて終わる。
もはや強制でシンプルなリズムに作った音色を無理やり使ってサンプルトラックでも作っていかないと、コンテンツが生まれないと思う。
それをきちんとやってる方がいて、それがこちらのブログ
色々なシンセを買ってあれこれ言う人は本当に多いんだけど、この方はちゃんと音創りをしてその音をアップしてるんですよね。
それが参考になるし、順番に聴いていて楽しい。
1つ1つに作る際の一言コメントもあるから、こう言うの見習いたい。
やっぱり買ったらきちんと何かしら爪痕残す、って言うのは大事ですね。
とはいえ、やっぱり一般的にも可能性がありすぎるシンセとして使い方を見いだせない人は多いJD-XAだとは思う。
長く使えそうな相性の良いシンセに出会えたら幸せだよね。
そうやって悩むのが楽しかったりもするので厄介なのだ。