Photo by ぱくたそ
昔の作曲と言ったら譜面に音符書いて演奏家が演奏できるような曲を作ることでしたが、今でも基本的にそうだと思っています。
ただ即興やらアンビエントやら環境音楽やら何やら色々なジャンル、音楽表現が出てきたり段々と訳が分からなくなってきて、ついでに作曲の機能や表現も多岐に・・・
DTMでの作曲では、マジでどうでも良いような無駄な機能とかを見破る、スルーするスキルが求められます。
そいつらは人間の時間を奪う作曲ソフトに寄生しているウイルスだと思って良いでしょう。
目次
最近の作曲って奴は
今時は「DTM」を使って作曲をするのが当たり前になりましたが、1つの作曲ソフトの機能は例えるなら法律みたいなもんです。
音符は人ですかね。
そのルールに従って人は譜面ないしピアノロール上を右往左往する訳ですが、それを全て操るマスターがDTMerという訳です。
DTM使って作曲や編曲する人。この世界においてはあなたが人を動かす神様。
作曲ソフトは基本的な使い方はどれも同じというか、どの作曲ソフトを使うにしても絶対に覚えなければならない機能があります。
例えば音色を選ぶ、FXなどのプラグインを差し込む、音符を置く、修正する、など。
そういうのは
「ぶっちゃけ店に入って欲しいものがあればお金を払うんだぞ、分かったか? 」
みたいなルールです。そんなんはどこの国もだいたい同じ。
作曲の初心者が覚えるべき機能はそういうものだったりします。
むしろそんなんで良いはずなんだが・・・
基本機能と便利機能
基本機能というのは、そのソフトを使って作曲する場合に避けて通れない機能です。
言うなれば、
「おま、それができんかったらどれを使っても結果は同じやぞ」っていう機能。
つまり、それをまず覚えないとどの作曲ソフトを使おうが何もできない訳です。
それは「どの国にも共通する社会のルールをまず覚える」という感じです。
作曲ソフトは国みたいなもんですから、LogicやStudio One、Cubase、liveなどどれを使ってもやることは同じです。
そのソフトでしか使えない特殊コマンドを使わない限り作れないような作り方、表現方法をしない限り、だいたい人が作る曲は変わらないんですね。
もう1つ、便利で覚えたいのはコピーペーストなどのショートカット機能です。
これがまさにコピペ。こういう発想がDTMには求められます。
言うなれば、少ない労力で変化を施すスキル。
作業を短縮する便利機能で、これを使わないと人間社会において「応用」とか「効率的にこなす」という行動をしないことと同義です。それはクソ。
それは、急に肉が食いたくなって目の前にガスコンロがあるにも関わらず、火起こしからスタートするような話に似ています。
たまにやったりそういう縛りプレイが好きな方はそれでも良いのですが、そんなことを毎回やっていたら頭がおかしくなりますので、大人しく素直に「すいません、そのコンロ使わしてください」って言いましょう。
DTMに置いて便利な機能は容赦無く使うべきです。
というのも、DTMはライブや演奏では無いので発想やアイデア勝負な部分があります。
ライブなら練習して実際に弾けないとダメですが、DTMはできた曲が全てなので、その過程なんぞは正直何したって良いわけです。犯罪はダメ!!
それは音源やプラグインも然り。
昔は大変だったんだぞ、っていうのは今では通じないし置いてかれるので、昔は知っておくだけで良いのです。
今は目の前にあるテクノロズィ〜を駆使すべきなのです。
簡単な方法を選べ
そんな訳で、これだけ膨大でいろんな機能がある訳です。
アホかって話です。さらにバグとか強制終了とかフリーズとかもあります。
現実世界でもありますよね、急に猫が飛び出してきたり。
だからこそ、音色も膨大、ループ素材やサンプルも膨大、絵の具を選んでボタボタ譜面の上に垂らすだけでもそれっぽいのができてしまうんですね。
それは美味しい機能。
ただそれを果たして絵と認識してくれるかは聴く人に委ねられる訳ですが、最初はそんなんで良いんですね。
特にドラムとかはまともに打ち込むと最初は意味不明だし時間かかるので、ビートのループ素材を使って、曲の展開とかそっちに力を入れたいところです。
イメージはこんな感じです、肉の次は玉ねぎ、肉、玉ねぎ、肉、ピーマン、ってこと。
それいうと「切り貼りする」みたいな感じですが、それで良いです。
作曲は切り貼りでOK、むしろせっかくDTMやってるからさ。
切って貼ってちょん切って構成できるのがDTMの良さです。
中には「それだとコピペだから単調になるから嫌だ」っていう人もいるかもしれないけど、それが無駄なことその1
それ考えるのは、その方法を飽きるまでやってからで全然良いです。先進まんですし、色々パターン変えたり音量とかごちゃごちゃやってるうちに疲れてメンドくさくなってまた最初から、みたいな?
それよか最初はとにかく簡単な方法で形にすることが大事です。
中にはそういったやり方でしか作曲できないとやばいから怖い、みたいな不安もあるかもしれませんが、それはその方法で腐る程曲作って飽きてから覚えれば良いと思います。
私も最初そういう意味不明な不安はあったんですが、全然やばくないです。むしろそこまで追い詰められるほど作曲続けれたら考えれば良いと思うのです。
コピペばかり使っても曲作るのは最初は大変ですね。
要らん機能を覚える必要はない
作曲をスタートすると、熟練者でも知らないような細かい機能や操作方法、DTM、音響理論にこだわってる人がいます。
それは別に人ぞれぞれだし個性なので全然OKだと思ってます。興味のある分野や項目は人それぞれ。
しかしDTMは毎回使わない機能はどんどん忘れます。マジで。
つまり毎回使う機能がいかに大事か。
やることや編集する部分が多過ぎて、覚えることがとにかくたくさん、それでもまだそんなとここだわんのかおめぇ〜オラびっくりだぞ。
例えばこのイラストを見て、3人の腰巻の模様、真ん中の奴はおそらくリーダーだから少し変えたほうが良いかなぁ〜
そういうことを考え始めたらアウト。ってことです。
そうです、そんなん要らねーよ実際、みたいな機能やこだわり多いです。
伝わるって、伝えるってなに? みたいな。
このイラストで重要なことは、例えば
「真ん中の奴をアマゾネスのリーダーみたいなんに変えてみようか」
そういうことです。
どこに力入れた方が伝わるの?って
大事な部分を意識する
先ほど何を持って作曲とするか、みたいなこと書きましたが、DTMは色々な機能があるのでそういった沼にハマりやすいと言えます。
そして、そういうことばっかにこだわってるといつまでも肝心な作曲の方がイマイチのまま、うんちく野郎みたいな感じになってしまいます。
それだけはなんとしてでも避けたい!!
今時のDTMは普通に音色選んで打ち込むだけでもいー感じですよ。
一番わかりやすいのが曲のコピーです。そのままでも着メロを超えます。
そう音が良いから。
でも着メロでも別に聞ける訳です。なぜなら大事な部分が共通してるから。
それがメロディやアレンジ、音色選定。なのでそういうのをしっかり見つめる、見ようとする、をまず目指した方が良いと思うのです。
ただいくら豚の貯金箱を見つめたところで中に入ってるお金は一緒です。そこを変えなければいけません。
作曲やってない人が認識できる部分に力を入れる。
プロしかわからないような部分は割とどーでも良かったりします。
昔の良い曲を聞いて、なんで今もその曲が良いかって言われてる部分をまず見つけることです。
明らかに、作曲編曲そのものです。細かい装飾は熟練してからで良いんです。
化粧も建築も人間もまず土台がダメだと何をしたところでダメ、作り始めてすぐこれに気付けるか。
ボツ曲臭を瞬時に嗅ぎ分けるスキル。
早期発見しないとだいたい無駄な血を流すことになります。
終わりに
急に淡々と何か書きたくなってしましたが、最近作曲したいっていう人がいて上記のようなどーでも良い部分に最初から執着しているのです。
DTMは大変です。もう国ですから。神様がルール作らなんでもありゃで。秩序もなんもあらへんとむちゃくちゃになるわけや。もう疲れた。
でもそこ乗り越えて自分のやり方が確立されてくると楽しくなるんです。
そこまでまず続けれるかが大事です。
音源やプラグインを無駄に買ってしまう、あんまり作曲に効果の薄い機能を掘り下げてしまう、などDTMの沼は色々あります。
自分の目指すジャンルに必要な機能を追求するまでは、一般の人が聞いて変化がわかる部分に力を入れたいものです。
そのほうが聴く人もきっと嬉しいはず。
もちろん、一般的にはわからない部分に手を加えているから聞こえる部分が引き立つってこともあるのですが、まぁそれ言い出すとキリないので・・・
ただ、行き過ぎたこだわりは、伝わって初めて意味があると思うのです。
つまり、最初はメロディや展開などわかりやすい部分に力を入れた方が良いのです。
まあどんな曲作るかもあるんですが…
そこはきっと誰でも気付くと思うから。