ゲーム音楽の巣

フリー音楽素材サイト「音の園」の管理者及び作曲者。このブログではキーボーディスト、ゲームミュージックの作曲を中心に音楽雑記を書いています。健康第一。

和楽器バンドの魅力を、淡々と語る

最近和楽器バンドをよく聴いているのですが、知ったのはデビューしてから結構あとなのです。そう、にわかファンですね俺。

でも思い返して見たところ、彼らの地名度を一気に引き上げた千本桜のカバーPVを過去に無意識に見ていたんですね〜。

あれは本当にかっこいい。ファミコンとかスーファミの曲がプレステ2でリメイクされたみたいな感動があった (相変わらずゲーム音楽なたとえで申し訳ない)

その時のPVだけだと、ボーカルの鈴華ゆう子さん、ドラムの山葵さん、尺八の神永大輔さん、津軽三味線のべにさんは印象的だった。

 

亜沙さんは男です

好きになって調べてみると、ジャケットに女性が3人いるやん・・・あれ、ゆうこさんとべにさんはわかるとして・・・あれ、この人・・・。

その後、ベースの亜沙さんが男だと知ってますます好きになる。めっちゃ声いいやん。

ギターの町屋さんって、すごいクールな人かと思ったらソロやキメでははっちゃけるし、不思議さんだし・・・でも楽器を多種類操る器用な方、常にバンドサウンドを冷静に見ているみんなに信頼されてる凄い人。

やっぱり普段ふざけている人ほどすげースキル隠し持ってるんですよね。

能ある鷹はなんちゃらって。

和楽器サウンド

和楽器バンドの魅力は何と言っても楽曲のメロディの良さ、そしてゴージャスな和楽器サウンド。

とにかくメロディがキャッチーすぎて、ついつい歌いたくなる。

特筆すべきは「アレンジ力」であり、全ての楽器パートがかっこよく聞こえるようにアレンジされている。そう、楽曲にインストが目立つ「見せ場」があるのだ。

せっかく和楽器を使うのだから、和楽器を前面に押し出していくプレイ。

べにさんの三味線はセクションを繋ぐ時などかなり目立つ。これが普通に奥でひたすら刻んでいるような感じだと雰囲気だけで始終してしまいそうなものだが、高度なアレンジで和楽器リズムを生み出している (てかべにさんパートずっと目立ってねーか)

それから尺八。ソロや間奏はもちろん、スキあらばいたるところにオブリが入る。まるで忍者だ (大輔さんはゲーム音楽も大好きで色々活動しているのも見逃せない)

クールに淡々とフレージングを刻むべにさんの三味線とは逆に、尺八は熱いパッションを見せる。まさに歌うようなこぶしがあるのだ。いや、両方とも熱い熱い。

聖志くんの可憐な箏さばき、一見アップテンポの曲だと目が行きにくいんだけどね、流麗なグリッサンドは必見。そしてイケメンはバラードで魅せる。しっかり見てるよ俺は。

リズム隊

山葵さんの鍛え抜かれた美しい肢体から放たれる躍動感あふれるリズム。

体力が消費しても乱れることがないドラミングに目を奪われる。

そしてそのドラムに絡むのが、黒流さんの存在感が半端ない和太鼓要塞。

これがマジで大迫力。

ドラムの基本ビートに和太鼓でダイナミックに押し上げる、そして「たりゃ!」「おりゃ!」「せや!」と掛け声で盛り上げてくれる頼れる兄貴。最高すぎる。

そんな強靭なリズム隊に亜沙さんのぶっといベースが絡んでいく・・・亜沙さんキャラ濃すぎです。

歌声

詩吟の師範資格を持つゆう子さん。それだけでなく、ピアノの腕前は音大ピアノ科卒レベル。さらに詩舞と剣舞も習得しており、ライブでそのパフォーマンスが見られる。

舞うような動きの根源を知った時、また度肝を抜かれた。

あの伸びるような歌声、美しいビブラート、そして誰もを魅了する恵まれた容姿。

「どんなけ才能あるのよゆう子さん・・・」

そんなすごい人がこれだけのメンバーをまとめているのだ。もちろん、各メンバーにおいては音楽面だけにあらず様々な役割を持っていると思う。

メンバー全員を和楽器バンドに夢中にさせた、そんなゆう子さんの熱意は相当たるものだったと分かる。

演奏技術

とにかく和楽器バンドはメンバー全員の演奏技術が高すぎる。

特に和楽器などはメジャーデビューしている奏者など見かけないため、地域性や一定のイベントなどに出演するユニットみたいなイメージがある。

伝統を継承するも、あまり表舞台には出てこないが一定の場所でひっそりと活躍しているようなイメージだ。

話を戻して、それぞれのメンバーが高い技術を持っているのは一目見れば分かるのだが、やはりその知性を一番感じられるのが、冒頭でも書いた通り「アレンジ力」だと思っている。

これだけ大掛かりな人数編成。

普通に考えたら、レコーディングされた曲はいいが、ライブや生演奏だとサウンドがぐちゃぐちゃになりかねない。

それをまとめているPAやエンジニアもすごい。

かっこよく聴かせるアレンジ、というものを和楽器バンドから学んだ気がする。

最後に

2018年も精力的に活動してアルバムもDVDもどんどん出している。

バージョン違いの販売手法は、私のようなにわかファンを悩ませる、どれ買ったらいいんだよ・・・全部揃えれないじゃん!

しかし思った。

これだけのメンバー全員が活動を維持できるような収益を目指そうものなら、やはりそうならざるを得ないと思うし、逆にこれでいいとさえ思う (ごめん、実際よー分からんけど) その代わり和楽器バンドに最高の環境を提供して欲しい。

買いたい人は買えばいい、そこまで好きな人は買う。

和楽器バンドは今までに無いような、奇跡のバンドなのだ。

現在5THアルバム「オトノエ」をフルリピートしている。

1曲目の「細雪」がかっこよすぎて辛過ぎる・・・・繰り返す、かっこよすぎて辛過ぎる!! 何が辛いって分かるだろう!?

メロディもすごいのにハーモニーも凝りすぎてすげーよ・・・。 

彼らがすごすぎて、素晴らしすぎて、曲が良すぎて辛過ぎる。

鳥肌が立つ。

和楽器バンド、これからも名曲を生み出してガンガン攻めて欲しい。