Photo by KORG
Paシリーズは、Pa600、Pa900、Pa300 と登場してきましたが、今回は Pa700 と、Pa1000 が発売されます。
700は9月下旬、1000は10月下旬の予定。
追記:Pa1000 は2018年1月に延期したようです (2017/10)
Pa600からPa700へ。Pa900からPa1000へと進化しています。
普通に考えたら Pa1000 が欲しいと思うところですが、Pa900 でも市場価格、定価は20万越えです。
従ってある程度のニーズを見い出さなければ、値段分の価値を回収するのは少し厳しいかもしれません。
Pa700 の方がまともな値段になりそうです。
発売前ですが、Pa1000 をベースにざっと気になる相違点を見ていきます。
目次
今までの「Paシリーズ」と大きく違う点
Pa1000 は、海外でしか発売されていない最上位機種である Pa4X でお馴染みの傾斜ディスプレイが搭載されているので、これは羨ましいところですね。
見やすいからこれ欲しかったんですよ私は (笑)
加えて、今までなかった個性的なカラーリング。
個人的にディスプレイの内容に関して Pa900 のカラーの方がシンプルで見やすいとは思いますが、今回のはかなりコントラストがはっきりしていて本体自体のカラーも派手でかなり見栄えはゴージャスです。
ディスプレイは Pa4X 譲りですね。
今回 DNC 系の音色で使うアサイナブルスイッチがピッチベンダーの上部に配置されているのが大きな変更点ですね。てかこれはここにあった方が良いでしょう。
正直、Pa700 も同時に出すのであれば、Pa1000 は76鍵盤でも良かったなぁと思いましたが、それだとPa4Xの76keyとあまり差別化出来ないから仕方ないですね。
インターフェースは大きな変更点は特にありませんが、ところどころ配置が見直されていますね。スタイルのボタンが8つほど減っています。
バックも黒でボタンも黒なので、正直見にくいような気がしますが実機を見て見ないと何とも言えませんね。
加えてディスプレイの背景も黒。
これは楽器のカラーや強めに反転するフォント色が目立つので好きな人は好きかもしれません。
Pa900 はどちらかといえば地味なデザインでしたので (飽きないので私は好きですが)、今回はそれらを払拭すべくこのカラーリングで攻めてきたのかもしれません。
ダイヤルなどは少し高級感が増したように思えます。
大きく違う機能
音源が EDS-x になりサウンドが圧縮技術により従来の4倍の容量ということです。
それよりも大きく機能的に変わったのは画面をタッチしてケイオスパッドのような機能が使える点ですね。この動画が分かりやすいと思います。
リアルタイムパフォーマンスで威力を発揮しそうです。
Pa1000 に関してサウンドは1100以上から、1700以上に増えてます。
ドラムも128から256になってますのでスタイルの打楽器音色とかのバリエーションに影響してるかもですね。
一番期待したいのが、スピーカーです。
20W から33W になっているので、出音に余裕がありそうなので、サウンドは良くなっていると期待していいと思います。
Pa700の仕様
Pa600(300)をベースにしていますので、相変わらずスタイルボタンが無い。
いくら廉価機種とは言え、スタイルがメインな訳なので正直このボタンをカットしちゃダメだと思いますけどね・・・。
あと気になるのは、アフタータッチが非対応になっているくらいですかね。
本体、インターフェース周りのカラーリングは正直 Pa1000 よりも見やすいと思いますし、スピーカーも25Wで、Pa900 より出力自体は高めです。
スタイルボタンと傾斜ディスプレイ以外、実用面では1000も700も正直あまり差はないように思えます。
Oriental というもう一つの種類もありますが、こちらは相変わらず海外のみの販売。
低音の鍵盤上部に鍵盤のボタンがついているのですが、こちらオリエンタルという名の通り、スケールを変更できる機能のようです。
Pa600QT にもありました。
海外のアレンジャーキーボードのラインナップは半端ないですね。
最後に
アレンジャーキーボードの新作は久々ですが、個人的には中身よりもカラーデザインを大きく変えてきた印象が強いです。
機能的には正直 Pa900 でも完成されているので大きな変更点はありません。
これを機に在庫処分で安くなるPa900、Pa600 を狙うのも一つの手ですね、でもPa1000のディスプレイはいいなぁと思います。
単純に良い音がたくさん入っていて、スタイル機能とスピーカーが付いているだけでも十分なんですけどね。
日本ではあまり買う人はいないと思うのですが、アレンジャーキーボードは一台あると色々と便利で嬉しい機種です。
私のように従来品を持ってる人は買い替えの必要性は感じませんが、今まで見送っていた新規の方は是非検討してよいと思います。