ゲーム音楽の巣

フリー音楽素材サイト「音の園」の管理者及び作曲者。このブログではキーボーディスト、ゲームミュージックの作曲を中心に音楽雑記を書いています。健康第一。

【ゲーム音楽】オーケストラ、ブラスの作曲は本よりまず『映像』を参考にしよう

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引用 オーケストラ - Wikipedia

作曲をしていると、いつかオーケストラの曲、またはオケ楽器をメインにした楽曲を書いてみたいと思うようになると思います。

 

私もそうですが、その時によくあるのが、音楽書籍をとにかく買ってしまうという流れ。

 

何冊も何冊も同じようなオーケストレーション、編曲、ブラスストリングス、管弦楽などの本を買ってしまうんですね。

 

で、知識は増えたのかどうかさておき、本代が消えて本が増えて曲は増えない。

 

確かにそういった本も良いのですが、読んで理屈を理解しても、実際に作る、形にするとなると難しいものです。

 

例えば、文中に参考譜例が書いてあっても、目でだいたい音を想像するだけで、実際に弾かずに何となく読み飛ばす人がほとんどでは無いでしょうか。

 

作曲するのに本はやはり必要ですが、何冊も同じ本を買って何も進まない場合、先に映像を見て作曲への意欲を上げて行きましょう。

 

目次

オーケストラの映像にとにかく触れる 

まずは、オーケストラの演奏動画を探してたくさん見るのがオススメ。

 

日曜日にやってる「題名のない音楽会」とかももちろん良いのですが、その流れでも特に大事なことが「自分が好きな曲のオーケストラを聴く」というもの。

 

私はゲーム音楽が好きなのですが、自分が好き、または知っている曲をオーケストラで演奏している動画を見ることで、より強固なイメージが膨らむんですね。

 

もちろん、クラシックが好きな人はクラシックを参考にしましょう。

 

そのうち響きとか、全体像、奏者が何をしているのか何となく分かってきて、作曲で試行錯誤してる時に、オーケストラやブラスの響き、みたいなものがイメージ出来る時が来るんですね。

 

楽器の「リバーブ感」も大事です。

 

で、私は「何となく」という表現をしたのですが、この何となくな感覚、が大事だと思ってます。

 

言ってしまうと、最初からオーケストラの響きとか奏法とか、作り方とか分かるはずもないんです。

 

しょぼくても、納得いかなくても先に曲を作るしかないんですね。

 

そのうち

「あ、この響きオーケストラっぽいかも」

こんな瞬間が…

 

このような自分の直感やイメージ、積み重ねが大事で、それをもっとオーケストラっぽく近付けたい! と思うようになる時がきます。

 

その時に、ようやく書籍を見直すのが良いのではないでしょうかね。

 

本は後、先に作曲!!

私はゲーム音楽っぽいBGMのオーケストラとか作りたいなぁと思った時、音色の準備をしても何から手をつければいいのか分かりませんでした。 

 

当たり前ですが、実際の演奏をイメージできなければ、やはり音楽書籍だけ読んでも消費して終わる情報が多いのです。

 

作曲の本とかもそうなんですが、評価自体が高い本は結構あるんです。

 

でもよくよくレビューを見て見ると、「わかりやすい」とか「この本に最初に出会っていれば」「とても参考になる」みたいな感想は見受けられるものの・・・

 

これで曲が出来ました、聴いてください!! 

 

こういう感想って殆どないんですね。

 

中には正直に「これを読んだからと言って作曲できるわけではない」と書いている人もいますが、実際その通りだと思います。

 

今は参考になる動画がたくさんありますので、YOUTUBE で実際の制作画面を見てみましょう。

 

HOW TO 系の動画を見よう

YOUTUBE で  how to make orchestral music   などと検索して出てくる動画を見ると、英語ですが操作だけで何をやっているのかが分かります (分かってくる)

オーケストラというより、映画音楽みたいな作り方です。MIDI を駆使して、ドラムやキーボード、ギターなど様々なアプローチで曲を作って行きます。

こちらは鍵盤だけで打ち込んでいくスタイル。弦のハーモニーやニュアンス、ダイナミクス、オートメーションのイメージを伝えようとしています。

こちらはキーボードで実際に打ち込んでいく例で、昔のゲーム音楽っぽい作り方です。ピアノでまずベースとなるイメージを作り、どんどん重ねていくスタイルです。

 

このように、一つの動画から色々な動画を見ていくと色々な人の作り方があることが分かりますね。

 

書籍を読むのが悪いとかではなく、自分でまずダメでも作って見て、そのあとに読む方が書いてあることへの理解も深まるんですね (少なくとも私はそうでした)

 

読んでも、よくて最後まで読むまで。

大半は途中までで最後まで読まない、途中からパラパラ読みになるのではないでしょうか?

 

結局読んでも「じゃあ実際に作ってみよう」というレベルの理解を得れず、結局もっと分かりやすい本はないかな〜と別の本を探す。

また読む、買う、読む、作らない、作らない、の繰り返し。 

 

文字通り、ノウハウコレクター、無限ループです。 

 

ゲーム音楽のコンサートがオススメ!

ゲーム音楽のオーケストラはとても人気があります。

それは、音楽を実際に作らない人でも聴きに行きたい!と思うゲームファンが多いことからも容易に想像がつきます。

 

ゲーム中で何度も聴いて覚えた、あのフレーズ、メロディは脳内に刻み込まれていて、オーケストラにアレンジされてもしっかりと思い出せるのです。

 

「自分が知っている曲のオーケストラバージョンを見ることが一番分かりやすい」

 

ゲーム音楽が優れている点として、原曲がオーケストラでは無い曲が多いこと。

ゲームの歴史から見れば、それらはPSG音源をはじめとするゲーム音源で作られているので当然です。

 

しかし、ここがオーケストラを楽しく学べる切り口だと私は考えています。

 

ゲーム音源の原曲が、オーケストラバージョンに変貌する驚きと懐かしさ、そして新たな発見に私たちは感動を隠せません。それは音楽をやってない人でも同じです。

 

しかし、最初から知らない曲のオーケストラ曲を参考にする場合、まず曲とオーケストラ編曲の両方を見ていかないといけないので大変です。

ポケモンのオープニングを知っているなら、まず曲の構成やイメージに関しては知っている分心強いですよね。

スネアがリズムを刻んでいたり、シンバルが鳴る場所、弦がリフを刻み、メロディはブラス、逆も然り。

特に、映像がアップになる時が一番の見所で、その楽器の聴かせどころ、という意味で奏者が何をやっているかの理解へ繋がります。何より見ていて楽しい!!

  

やはり、原曲のメロディラインを知った上で、どのように編曲されているのかを映像で視聴すると、オーケストラらしい響き、重なり方をする部分への理解が深まりやすいと思います。

お馴染みですが、ファイナルファンタジーのコンサートDVDはオススメです。

ゲーム音楽で公式に出ているコンサートDVD、Blu-Rayはあまりないのですが、やはり人気のFFは映像作品数も多いです。

近々発売されるシエナウィンドのFF吹奏楽 (ブラス) アレンジも楽しみですね。

YOUTUBE などでは海外のアマチュア楽団やプロ楽団が、ゲーム音楽のオーケストラを演奏している映像も多いです。

 

見所は公式では出来ないような「個性的なアレンジ」です。

 

FFの音楽はもともとポピュラーよりの方向性で作られているので、分かりやすいメロディをどうやってオーケストレーションしているかなど参考になります。

 

日本人の仲間さん率いるボストンで有名な、Video Game Orchaestra とかオススメですよ。

(演奏内容は、彼らが得意なクロノ・トリガーです。斬新なアレンジで、オーケストラ&バンドアンサンブルの表現力に注目です) 

(もはや説明不要、ドラクエの序曲。こちらは弦楽器を省いたブラスアレンジ、ストリングス無しでどのようにアレンジされたのかが参考になります)

ドラゴンクエストはクラシックよりの響きの曲も多いのですが、すぎやま先生のポップス的なメロディが美しい曲もたくさんあります。

そういった曲の主旋律を追えれば、サイドの楽器の役割を理解しやすいと思います。

 

打楽器に目を向ける

オーケストラと言うと、どうしてもストリングスやブラスに目が行きがちですが、打ち込みをする場合、私は最初に打楽器に注目した方がいいと思っています。

 

弦楽器、管楽器などの奏法や音域とかはとりあえず置いといて、まずはシンバルやティンパニ、スネア、チャイムが鳴る位置を押さえると、DAW で打ち込むときに一気にオーストラっぽくなります。

 

バンドで言うドラムの役割を理解するような感じですね。

 

ストリングス、ブラスのメロディは誰でも基本的に目がいくのですが、打楽器と言うのはしっかり目を向けなければ何をしているのかが曖昧です。

 

打楽器は曲にダイナミクスや変化を施す演出、エフェクト的な役割も多いのですが、リズムがメロディのように歌っていたり、オブリになっている時もあるので重要です。

 

最後に

まずはオーケストラの楽器を覚えると、その楽器の音が各セクションで何の役割を担っているのかが分かってきますので、とにかく何回も映像を見るのはオススメです。

 

繰り返し、まずダメでも先に曲を形にしてみて、そのあと書籍を読むなりして修正していった方が本に書いてあることへの理解がしやすいと思います。

 

今回紹介した動画を見て、何かヒントに慣れば幸いです。