ゲーム音楽の巣

フリー音楽素材サイト「音の園」の管理者及び作曲者。このブログではキーボーディスト、ゲームミュージックの作曲を中心に音楽雑記を書いています。健康第一。

【雑談】クラシックピアノを習ってた頃を振り返ってみる

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Photo by SXC

私は子供の頃からクラシックピアノを始めたのですが、偶々母の友人がピアノの個人レッスンをしていたため、自分から頼みに行ったそうです。

真っ赤なバイエルからスタートし、黄色、緑、そしてブルグミュラーやハノン、ソナチネやソナタと曲集が増えていき、そのうち指の練習曲といわゆる聴き映えする発表会などで弾くような有名な曲などと併用して練習するようになります。

私はクラシックピアノの練習が嫌いでした。特に楽譜が3-4冊くらいに増えてきたあたりから嫌でしたね。好きでもない曲が何冊もあるとさすがにキツイ。

いつもレッスン前に初見に近い状態で練習し、レッスンでいかにもやってきたような感じで弾きます。まぐれでうまく場合もあるのでそうなると練習してないのに褒められたりします。

まー開き直って「今日は練習やってません」って言うと「良いけどレッスン料もったいないね」って。

そりゃごもっとも。

唯一好きだったのは練習曲でもメロディがしっかりした曲ですね。

やっぱり曲のイメージが出来ないと弾けません。

母のために、エリーゼのために

ピアノを習いたいと思った時は物心が付いてなかったのですが、母が私に対して「エリーゼの為に」を弾けるようになって聴かせてほしい、と思っていて、そこまでは頑張ろう、というような感じで続けてました。

案外エリーゼはすぐに弾けるようになったのですが、他にもクラシックの曲で取り組んだ印象深い曲はあります。

エリーゼの為に、月光ソナタ、軍隊ポロネーズ、ノクターン、幻想即興曲、・・・ベートーヴェンやショパンが好きでした。

幻想は誰でも憧れますよね。

中学に入った時に一度ピアノを辞めたのですが、ギターやベースを独学で練習して「コード」を覚えた時、ピアノでそれを応用する、ということを自分で思いつきました。

そして、コードを知った後に、ベートーヴェンやショパンの曲集でメロディアスな曲を聴き直して、自分なりにコード解析をしました。

すると、内声こそはクラシックの予想不可な細かい動きがあるものの、メロディとベース、大筋の響きはコードそのものでした。

ノクターン、別れの曲や第一楽章の月光ソナタなど、あ〜なるほどこうなってたんだ、って。

すると譜面が違って見えてくるんですね。

まぁ解析なんて大逸れたものではなく、単にクラシックのあの曲もコードってあるんかな〜って感じで探ってました。

譜面にEb、とか書いてみたり。あ〜ドミナントサブドミナントって。

で、別れの曲とかメロディがしっかりしているので、歌ものレベル。メロディがあってベースがあって、コードがあって。なるほど内声の音数徐々に増やして一人オーケストラ。

メロディ自体はシンプルなのに、音がたくさん入っている。面白いな。

でもそれまでは嫌で嫌で・・・音楽的な情報が限られていて、参考音源も聴いてない状態で先生が一回だけ弾いたのを聴いて、あとは家で練習。

これどーいう曲なんだろ。

譜面だけ見てもどんな曲なのかのイメージが全く湧きません。知らない曲を練習せよ、はい苦痛です。自分の好きな曲をやりたいに決まってます。

文字通り譜面に弾かされている、という状態で、メロディを意識して弾くこともできず、どこがメロディなのかも分かっていない感じです。

規則性が無いスケールやアルペジオ、覚えれない、なぜ次にこの音に行くのかとか納得がいかない。そんなんばっか。

クラシックってメロディが綺麗に解決するかと思いきや、そのまま連続で進む場合も多いので (そこが今では特徴的だと思うのですが) メロディが解決しないのも違和感があったんですね。

クラシックも色々あると思うのであーだこーだ言っても怒られそうなんですが・・・。

まぁ思い出話ですが、今ではクラシックの曲もネットで探して聴けるし、参考音源も聴き込んでから練習できるので効率は良いですね。

昔はCDしかなかったので、唯一、だいぶ経ってから先生が発表会で弾くベートーヴェンの三大ソナタのも模範CDをプレゼントしてくれて、「え、そんなのあるの?」って。いやあるに決まってるんだけどw  

CDを参考にイメージしながら練習できたのが嬉しかったのを覚えています。

子供の頃はクラシックはCDとか音源無いと思ってましたからね、だから譜面見て想像で弾くしかないとか勝手に思い込んでた。子供の世界観なんてそんなもの。

本当にむちゃくちゃですわ。

ゲーム音楽の練習

私はゲーム音楽が大好きなんですが、それはゲームで曲を聴き込んで覚えているから、練習するときも楽しくて仕方がない、というような感じでした。

クラシックのお稽古とは別で、完全にプライベートで弾いてましたが、やっぱりグランドピアノで弾きたいじゃないですか。

だから弾くんです、レッスン終わって次の生徒が来る数分だけ。

で、なんでアンタこっちは弾けるのにこっちは練習してこんの! って。

いやだって曲知らないから弾く気にならんし…。

よくよく考えたら知らない曲を指練習のためとはいえ強制で弾かなきゃいけない状況というのも今思うとちょっと・・・って。

だって先生が次これだから、って言って「いやです」って言えないし、てかどんな曲かさえ知らんし。たまに勝手に予習とかして驚かせようとしたら、「次は飛ばしてこの曲ね」って。

おいおい、練習したのにその今飛ばしたページの曲・・・汗

まぁしゃーないのですがw

でも、FFの分厚いバイエル併用のピアノ曲集の中でも知らない曲 (正確にはゲーム中に聴いてるけど覚えてない曲) があったりして、その状態で譜面だけ見て弾いても何の曲か分からないからすぐ辞めてしまうんです。

いわゆるサントラバージョンのイメージが強く、ピアノ譜で見ると一瞬何の曲か分からんくなるパターン。

でもそれが断片的にゲームの中で聴いたサントラバージョンの「あ、この部分だ」って分かった時に一気に弾き方が変わる、ってか弾けるようになるんですよね。

水を得た魚みたいな。

「何だあの曲じゃんこれ、そういうことかここのメロディ」みたいな。

クラシックの練習曲でもそういう閃きとか感動があれば良かったんですけどね。まぁ私にとってはコードを覚えたことくらいがそのきっかけでした。

クラシックは結局その時だけで今は何一つ弾けませんが、また機会があれば練習してみようと思ったりもします。