世界的RPG「ファイナルファンタジー」との出会い
ファイナルファンタジー(以下FF)は植松伸夫氏が音楽を手がけてきたRPGで世界中に熱狂的なファンがいます。当然私も(笑)
私が一番始めにプレイしたFFは3でした。私はFFは1からずっとプレイしてきていますが、自分と同世代、または若い世代だと7からっていう人が多いのです。恐らく7からプレイステーションになって本当に意味で誰もが知るビッグタイトルになったからだと思いますが、私としては1からとにかく大ファンなんですね。
ゲームの音楽
ゲームをしていると特にRPGなんかはクリアするまでに何度も同じ曲を聴くことになるのでメロディを覚えてしまいます。当時のファミリーコンピュータのゲームが主流だった頃など、ゲーム音楽は「豪華さや生々しさ」とは遠くかけ離れたものでした。
だから印象に残っているのはやっぱりメロディでした。
作曲者の植松伸夫氏(以下植松さん)のキャリアとなるFF音楽を聴いて育ったので、私の音楽感性は確実に植松さんの影響を受けたものになっています。
ゲーム音楽をピアノアレンジで好き勝手に弾いてみる
使用機材
ピアノ Roland RD-700NX
DAW Logic Pro 9
原曲 FFシリーズよりプレリュード
Crystal Prelude ~水晶のプレリュード~
(おなじみのプレリュードですが、序盤の変わった始まり方や展開で分かりにくいかもしれません。左手の2オクターブによるアルペジオが唯一プレリュードの断片を残しています)
FFシリーズ共通の代表曲「プレリュード」
プレリュードはFF1や2の頃はキー(調)が色々変わっているのですが、今はC(ハ長調)で落ち着いています。オーケストラの生演奏になると、このアルペジオはハープで演奏されます。原曲はとても美しい旋律です。作曲の休憩中や、ふとした時に弾きたくなるナンバーです。
アレンジ(編曲)ではなく「即興演奏(アドリブ)」
このピアノアレンジは、即興演奏(アドリブ)になります。こうやって弾こうとか、こういう展開にしようとか決めて弾いたわけではありません。その場のノリやフィーリングで弾いたものになります。次どうやって弾こう、とか弾きながら瞬時に次の展開を考えている不自然な間やミスタッチなどもあります(笑)そこが即興演奏の魅力だと思ってます。
即興演奏とは?
即興演奏は英語でインプロヴィゼーションなどと呼びます。通常の即興演奏、アドリブ、インプロなどは歌謡曲の間奏などでその時のフィーリングで一定のルールに従って弾くことが多いです。あとはジャズのピアノソロやギターソロなどでアドリブで弾くとか、そういうイメージが強いと思います。
即興演奏の良さ、面白い部分は「自分でも予想がつかないフレーズやメロディが出てくるところ」だと思います。あらかじめ「こう弾こう!」って決めて弾くわけではないので当然と言えば当然かもしれません。その反面デメリットもあり、その場で瞬時にどう弾くか決めるのでミスタッチが発生しやすいです。しかし、それも含めて即興演奏は緊張感があり楽しい部分の一つです。
原曲のメロディの「音程」を「相対音感」を頼りに弾く
私は絶対音感(この世に存在する色々な音を聴いただけでその音程が分かること)がありません。しかし相対音感(音程の差がだいたい分かること)はそこそこあるかも。
なのでこれを逆手に自分で弾きたい曲のメロディを相対音感を頼りに弾いてみたらどうだろう?? 原曲のメロディより音がかなり間違うけど、メロディが正確でなくなる分、予測がつかない展開になるやも。。。
Crystal Space ~クリスタルルーム~
(こちらの曲はクリスタルがある部屋で流れているような曲のイメージで弾きました)
私は常々なるべく何回聴いても聞き飽きない新鮮なメロディ展開を聴きたいと思ってます。FFなどと言った有名な曲は様々なアレンジ、カバーがされていますが、原曲に忠実なものが殆どで、アマチュアでもっと自由な感じでメロディを崩した感じのカバー曲は無いかな?って探していました。しかしそういうアレンジやカバー曲はあまり無く、「なら自分で弾こう」って思ったのが動機です。
録音して聴き直したときに、こんな風に弾いたっけ?? と自分も新鮮な感じで聴けました。このように自分の好きな曲を練習せずにメロディだけを断片的に思い出しながら即興で弾こう、と今でも繰り返し続けているのです。